• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第60章 気遣いと気遣い 後編



「ああ、そうでした。私はあげは様に
ご入浴をなさる際に、蜂蜜風呂をと
離れに蜂蜜を受け取りに参ったのですが」

そう清水が蜂蜜を取りに来たと話して

「ああ、そう言ったお話にありましたね。
蜂蜜でしたら、こちらに」

「では、残りはお風呂に入れますので。
お預かりを致します。蜂蜜は
甘露寺様のご好意で沢山お安く
譲っていただきましたので。新しい物を
離れに用意致しますね。あげは様」

私が 蜂蜜を渡す時に
惜しそうな顔をしてしまって居たのか
そう清水に言われてしまって

宜しくお願いしますと頭を下げた



それから 

一旦離れに持って
必要な準備をすると 浴室へと向かった


蜂蜜の石鹸で全身を洗い上げて

指示された通りに

髪には蜂蜜とオリーブオイルを混ぜた物を

顔と身体には蜂蜜で出来たパックをする

後はある程度経ったら

これを流して 蜂蜜風呂に入るだけだ


お風呂にどれぐらい入っているのか
お湯の色調が変化してる訳じゃないから

分からないけど

石鹸もパックもトリートメントも
全てに蜂蜜が使われているので

風呂の中は蜂蜜の甘い香りに満たされていて

とても贅沢な気分になる

吸ってる空気からも
蜂蜜の味がして来そうな程だ

身体…甘くなってそうだ

蜂蜜漬けにでもなった気分になれる
入浴を済ませて

寝巻に着替えると

髪の水分を押さえて

離れへと向かった


「ああ、戻ったのか。蜂蜜届いてるぞ?」

「あ、ああ、確か蜂蜜で
唇を保湿すると良いとも言われておりました」

「なら、手伝うか?」

「落としては保湿になりませんよ?」

そう釘を刺されてしまって

「大丈夫だ。あげは、それは
俺とて、心得ているつもりだが?」

そう言いながらも小ぶりの瓶から
蜂蜜を小皿に移すと
そのとろみのある黄色い液体を
自分の指先に乗せて


紅を差す様にして


あげはの唇に乗せて行く






/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp