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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて



「昨日、煉獄さんから、頼まれましたので」

しのぶの言葉にあげはが顔を上げる
「そう、そっか。
私は…もう少し落ち着いてからと」

「でしょうね、あげはさんの性分は
理解してますし。煉獄さんの性分も
理解してますから…。
私はあげはさんと煉獄さんの味方です」
そう言って笑った しのぶの笑顔も晴々しい

「煉獄君がさ、1人で出来ないなら、
みんなですればいいってさ」
「あら、それは、私からもお伝えしましたよ?
いいんじゃないですか?
こんな時ですし、相手が相手なんですから…」

しのぶが一呼吸置いて

「もっと、あげはさんは、
自分の幸せに貪欲になってもいいのでは?」
「しのぶちゃん…」
「そう言った意味では、煉獄さんには
感謝しなくては…あなたを揺り動かす…
きっかけになってくれましたし?」


目の前にいる
宇髄と不死川は俺が鬼に体を貫かれたのを
信じられない様子だったので

「見るか?」
「見ねぇよ!んなモン」
「男の体なんざ、キョーミねぇし」

傷を見せるつもりだったのに
どうして2人は俺の体を見る
前提で話をしているのか

「んな事より、コレ。見舞いだ、食え」
ぶっきらぼうな物言いをしながら不死川が
風呂敷包みを杏寿郎に押し付けるように
差し出した

「君の見舞いか!おはぎだな!!」
「ああ、まぁな」
「後で、彼女と頂く事にしよう」

煉獄の言葉が引っかかった
今は誰もいないが煉獄の隣のベットは
誰かが使っている形跡があり
その私物がいくつかあるが
宇髄が推測するにその持ち主は女だ

「それより、お前…こんだけ部屋空いてんのに
なんでわざわざ、女と相部屋してんだ?
柱なのに…」
「そんな事ったぁどうでもいーが、煉獄。
で、そいつは、強かったのか?」

不死川はそれよりも
俺が戦った上弦の鬼の事を聞きたい様だった
「不死川!それは後でもいいだろー?
説明しろよ!煉獄!」

宇髄は宇髄でどうして俺が女性と
わざわざ相部屋になっているのか
知りたい様だった
ギロッと不死川が宇髄を睨んだので
俺は不死川の方に先に答える事にした

「ああ、今までの鬼なんて
比べ物にならん強さだった、圧倒的だった!
速度、技の精度、威力…敵ながら天晴!!」
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