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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


「お、俺は、いいです!大丈夫です。
長男なので!!」と手を振って拒否しながら 
良く分からない事を言ってしまった

「遠慮するな、竈門少年!!水臭いぞ!!
撫でてもらうと良い」
「は、はい!お願いしますっ!」
煉獄さんの勢いに乗った形で
お願いしてしまったぁーー

「良く頑張ったな、少年!君達は下弦の鬼を
倒したんだ。良くやったぞ」
ぽんぽんと杏寿郎の大きくて頼もしい手が
炭治郎の頭を撫でた

「炭治郎君も、ありがとうね、ごめんね?
…いっぱい心配させちゃって」
あげはの優しくて温かい手が
炭治郎の頭をそっと撫でた

ああ この感じ…懐かしいなぁ
自分は長男で撫でる側だったから
こうして撫でられるのは…
もう随分と 久しぶりなように感じる
炭治郎はその心地いい感覚に目を細めた

「では、お二人は自分達の
お部屋にお戻り下さいね?」

しのぶに釘を刺されて
炭治郎達の病室から3人で出た
廊下であげはと少し話したいと言われたので
杏寿郎が一足先に病室へ戻るとそこには

「よぉ!聞いたぞ、煉獄!上弦の鬼と
派手にやり合ったそうじゃねぇーか」
こちらを見て手を上げる宇髄と
その隣には不死川の姿もあった
「おいおい、体に大穴空いたってぇ、
話だったはずだが。嘘だったのか?」

聞いていた杏寿郎の怪我の容体と
目の前にいる杏寿郎が重ならず
困惑して居る様だ

「宇髄!それに不死川も、
見舞いに来てくれたのだな!
いや、その情報は嘘ではないぞ!
鬼に体を貫かれたからな!!」
ハッハッハッハハと笑う杏寿郎を
2人がポカンと口を開けて見ていた

「どうした?2人共」
「はぁ?なら何で、そんな、
ピンピンしてやがんだァ?」
信じられないと言いたげに不死川が漏らした



その頃 しのぶから話があると言われ
あげははしのぶと空いている病室に入った

「しのぶちゃん、2人でしたい…話って」
「私が、ずっと貴方に付いていた
嘘についてです…」

しのぶちゃんが ずっと私についていた嘘
彼が… 透真が死んだという 嘘
彼は 生きている それも…鬼になって

「それが、嘘なくらいは、私にも分かるよ。
それに…私が付きあった人を殺したのも…全部
透真…なんでしょ?どうして…今になって」


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