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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


「なんで、伊之助は、しのぶちゃんの事
ちゃんと呼べるのに。
私はずっと、あげるのまんまなのよ!」
と容姿の事云々よりも名前のことで
不満を露わにする

伊之助君が 炭治郎君や善逸君と
いつも居るのに ちゃんと呼べないのと
同じ理由なのでは?と
しのぶは思ったがあえて口にはしなかった

「竈門少年!傷の具合はどうなんだ?」
「はい、少し傷が深かったので!
またしばらく、ここで
お世話になる事になりそうです…」
杏寿郎の声につられて
炭治郎も声を張って答えた

「善逸君は、傷の具合はどう?
切創だったら良かったんだけど
挫滅創だったから、縫合できなくてね、
縫えるような傷だったら良かったんだけど」

「ハイ!昨日は、ありがとうございました!
俺、あの時あげはさんに手当てして
貰ったみたいで…」
「でも、善逸君凄かったじゃない?
頑張って3人も庇っちゃってさ。
カッコ良かったよ?」

よしよしと善逸の頭を撫でる
カッコ良かったとあげはに言われて
善逸は舞い上がっている様だった

「後、善逸君。…私からのご褒美は…
どうだったかな?喜んで貰えたかな?」
ふふふと不敵な笑みを浮かべながら
善逸とあげはにしか分からない会話をする
「わあぁ!あ、あれ!…あげはさんがっ?
あ、あ、ありがとうございましたぁー!!」

「オイッ!!あげる!!」
「だから、あげはだってば!何?伊之助」
えっへんと偉そうにふんぞり返って伊之助が
「俺にもしろ!それ!紋逸にしたやつ」
「いいけど、それの上からでいいの?」
「いや、…外す…」
伊之助が被り物を外すと
ずいっとあげはに頭を向けた

被り物を外した伊之助を
しのぶは嬉しそうな顔をして見ていて
初めて見る杏寿郎は
言葉を失っていたのは言うまでもない

「こ、胡蝶…あれ、猪頭少年か?」
「あら?煉獄さんは、初めてでしたか?」

よしよしとあげはが伊之助の頭をなでなでする
「伊之助も、あの時、私の事、行かせてくれて
心配してくれて…ありがとうね」
「おう!!俺は親分だからな!当然だからな!」

伊之助はまんざらでもない様子で
ホワホワしていた

あげはが伊之助の頭を撫で終わると
今度は炭治郎の方へ歩いてくる


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