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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


「…でもー、炭治郎君達の顔…見たくて
…しのぶちゃーん、ちょっとだけ?」

怒るしのぶに対して
あげはが乞うような強請るような顔をする
「た、短時間だけです。特別ですからね!」
とバツが悪そうにしのぶが言って

なんだかんだ言っても
しのぶさんはあげはさんに甘いんだなぁと
思った 炭治郎であった

「ギョロギョロ目ん玉!
元気そうじゃねぇーか!!あげるも、
元気そうだな!もう、体は大丈夫なのかよ?
痛えとこ、ねえのか?あ、お前…顔
怪我してんじゃねーかよ!」

伊之助があげはの周りをぐるぐる回りながら
あげはに体の状態を尋ねる
伊之助があげはの顔にガーゼが当たっていて
怪我をしている事に気が付き
あの時は鬼の返り血とかもあったし
顔の傷には気がつかなかったのだろう

「ギィヤアアアアーーーーアッ!
有り得ないんですけど?あげはさんの顔に
怪我させるとか!有り得ないんですけど?
上弦の鬼って、サイテーじゃん!!最低っ!」
これだけの大きな声を張り上げられるのなら
善逸の経過も良さそうだ

「善逸君、良かった。あの時は意識ない
まんまだったから心配したんだよ…。
元気そうで良かった」

「あげは…さんっ!俺…、俺…っ、良かった、
本当に…良かったぁ。お2人が無事で…」
炭治郎が感極まって
今にも泣き出しそうな顔をして居た
「伊之助も、善逸君も、…炭治郎君も…
ありがとうね。ごめんね、
…いっぱい心配かけちゃったでしょ?」

「あの、で、でも…、
あげはさんのお顔に…傷が…」
心配そうに気を使いながら炭治郎が尋ねる
「いいの、いいの!これは、
大した傷じゃないから!」
そう言って笑う あげはに対して

「いいわけねぇ、だろーがよ!
女の、髪と顔は大事ってしのぶが
言ってたかんな!あげるの顔、綺麗だって。
俺だって分かるしな!」

自分が過去に伊之助が
すみの髪を引っ張ったときに
注意して言った言葉を伊之助が覚えていた事に
ほっこりとしてクスリとしのぶが笑った

「良かったですね。あげはさん?
お綺麗だそうですよ」
「いっ、伊之助?」
「お前、本当に伊之助か?」

伊之助らしからぬ
他人の容姿を褒める発言に
炭治郎と善逸は驚きを隠せない様だった


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