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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第58章 虎と虎



「あの、杏寿郎…、
この後は、如何なさいますか?
一旦離れに戻りますか?
お着換えになられますよね?」

そう 杏寿郎との話の流れを
変えて置いて 返事らしい返事を
それに対して返さずに 
杏寿郎に対して問いかけた

ちらっと目の前の杏寿郎の表情を伺うも
先程までの思いつめた様子も今は無くて
いつもの杏寿郎だったから

変に蒸し返すのも おかしいかも知れない


ならこのまま 

自然に振るまう方がいいか


「ああ、そうだな。あげは。
夕食まで離れで、
ふたりでゆっくりするか?」

「あの、杏寿郎…、
そのお身体が…少々
近すぎる様にあるのですが?
ここはご実家にありますし…」

「何、別に良いだろう?
今は、使用人達も
夕食に支度が忙しい頃だからな」

スルッと腰に杏寿郎の手が回って来て
身体を身体に引き寄せられてしまう

「それは、
そうなのでしょうが…、そのッ」


先程の蕎麦屋での
情事を思い出してしまって
彼の顔を直視できずに居ると

「さっきのだけでは、
俺はどうにも、物足りないんだがな。
君は、そうは
思ってないのか?あげは」

「まだっ、
日の高い時間にありますのでッ。
お慎みになって、
頂きたくあるのですが…っ」


「なら、慎めばいいのだな?
君がそうしろと言ったんだ」


そう耳元で杏寿郎が囁きかけて来て
その甘く熱の込った色気のある声に
眩暈を憶えてしまいそうになる


そのまま 離れに戻ると

杏寿郎が離れの鍵を落としてしまって


その行動に思わずビクッと
身体をすくめてしまった






























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章割りの都合で文字数少な目になります。
煉獄家編はまだまだ続きます。しばらく。
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