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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第58章 虎と虎



「恐らくに、それが鬼となった
三上透真…の方の仕業で…、
あると言う事も…かと」



ぎゅっとあげはが自分の身体を
抱きしめながらそう漏らす様に言った


「杏寿郎は…、そこまで知ってるんだな」


槇寿郎様は 私が
傷物である事は知っていたけど


どうして 槇寿郎様はここまで
ご存じにあられるのかと


「透真さん…が、槇寿郎様にお話を?」


「アイツが、あの男は…
お前を愛した事を苦しんでいた。
あの男に、あんな顔をさせれるのは
あげは、お前だけ…だろうな」


「いいえ。私は酷い女にあります。
私はあの時から、ずっと…彼に、
透真さんに守られながらに…ッ、
今も、ずっと、守られたままにあります」

「もう、守られたくない…
とでも言うつもりか?あげは。
アイツに、まだ、
お前を守らせてやってくれないか?」

その言葉の意味を
考えれば考える程

分からなくなる だって それは

「…ーーっ、どうしてっ、
槇寿郎様は、どうしてそんな事を
私に、仰られるのですかっ!
貴方様は、彼のっ、杏寿郎さんの
お父様にありましょう?」


「お前は、
透真を…救いたいんだろう?
なら、アイツの為に
そうされてくれまいか?」


そうされる事が
まるで 彼の 透真さんの
救いにでもなるとでも言いたげに

槇寿郎があげはにそう言って来て


「ですからっ、何故なのですか?
…っ、…ぅ、どうして、その様に。
槇寿郎様が仰られるのでありますか?
そのような事、杏寿郎さんが…っ」

「杏寿郎は、お前の事になると、
狭量になるやつではあるが。
それを受け止める事が
出来ない程に弱いやつじゃない。
透真の為にも、杏寿郎の為にも…だ。
泣かせて…しまったか、あげは。
こんな所を杏寿郎に見られでもすれば。
俺は、アイツに何を言われるかわからんが」


そのまま 後頭部に
大きな手を回されてしまって

顔を下に向けさせられると

槇寿郎の胸に額を付けるような
そんな体勢にさせられてしまう


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