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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第58章 虎と虎



「あげは、お前、
千寿郎の稽古を付けるのに
千寿郎の事を、褒めたり。
ましてや、身体に触れたりしたか?」


「しかしですが、槇寿郎様。
叱るよりも、褒める方が、
よりその人の能力を
引き出せるのですよ?」


その指導法の何が悪いのかと
言いたげに あげはが顔を顰めて
そう槇寿郎の言葉に返して来て


「あげは。出来るだけでいい。
杏寿郎の事も褒めてやってくれ」

「え?杏寿郎さん…を、にありますか?」

「まぁ、丁度良かった。
このまま少し話せるか?」

「え、ええ。それは構いませんが…」


話をしようと槇寿郎に持ちかけられて
そのまま 槇寿郎の後について

廊下を歩く



「兄上?どうかなさいましたか…?」



稽古の途中で杏寿郎が
急に黙り込んでしまったのに
千寿郎が気が付いて
そう杏寿郎に声を掛けた


「あれは、あげはと父上?
ああ。すまない、千寿郎。
稽古の続きをしよう。
いいか、千寿郎、肩の力を抜いて
腕の力だけじゃなくて。
曲げた膝を伸ばす、その反動をだな…」


あげはが 何かを気にしてる様子で
歩みを遅らせているのに気が付いて
槇寿郎が声を掛ける

「どうかしたか?あげは、こっちだ」

「いえ、気のせいの様にありました。
視線を感じた様にあったのですが」

そう言って あげはが通されたのは
槇寿郎の使っている部屋だった

わざわざ 廊下じゃなくて

部屋にまで呼んでする様な話とは
一体何なのだろうか


「あの、槇寿郎様。
お話と仰いますのは…一体」


「ああ。お前と2人で話したいと
思って居たんだがな、杏寿郎が
お前をひとりにしたがらないだろう?
お前は、その…、話したのか?杏寿郎に」

「ああ、あの私の
過去の話にありますか?
え、ええ。それは杏寿郎には
前にこちらにお邪魔をしていた内に
話を致しましたが…」


「そうか、なら、
杏寿郎は知ってるんだな…?」

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