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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第2章 私は彼を知らない


今 彼等3人組は 先日同行した
(と、言っても私は怪我人の処置で
別行動してたのだが)
那田蜘蛛山での怪我も大分回復しつつあり
怪我の回復具合を見つつ 
機能回復訓練を始めるとの事だった

私は無傷だったので
彼等の療養中は単独で任務に当たっていた

丁度 一仕事済ませて蝶屋敷に戻る前に
少し遅めの昼食でも取ろうかと
人通りもそんなに多くない
平日の日中の通りを歩いていた

「よお。しばらくぶりじゃねェか。
あげは」

白髪頭に大きく胸の開いた
隊服姿の傷だらけの男
鬼殺隊 風柱 不死川実弥に
声をかけられた

「あ、不死川君、久しぶりだね」
「お前、メシまだかァ?」
「うん。今から食べようかって、
思ってた所」
「暇なら、付き合えや」

と不死川に言われ 
特に断る理由もなかったので 
歩き出した不死川に続いた
声を掛けられた場所から 
そんなに離れていない定食屋に入った

お昼のピークを過ぎているし
店内のお客さんの姿はまばらだ
入り口近くのテーブルに
不死川が座ったので
あげはは同じテーブルの
不死川の斜め向かいに座った

「しのぶちゃんから聞いたよー」
と話題を振ろうとすると
「あん?頭突きの事なら、
聞かねぇかんな!!」
と プイッと顔を背けられてしまった
不死川自身も気にしている様だった 
あまりこの事について
しつこくしても 彼の柱としての
プライドを傷つけるだろうし

じっと見つめていたのを気づかれたのか
少し照れた様子で
「なんだよ?」と言った
前に彼に会った時より 
傷が増えている
まだガーゼの当たってる
真新しい傷もある

「ちょっと、不死川君。
また無茶な戦い方してるんじゃ…」
「うっせぇーよ。お前はよォ。
お前は俺の、母ちゃんかなんかかよ!」
心配されて居心地が悪そうに
またそっぽを向かれてしまった

いつもは強面の不死川だが 
こーゆー時の顔は 年相応と言うか 
案外 可愛らしい表情をしている
まぁ それは 本人には口が裂けても
言ってはいけないのだろうが…
可愛いと思ってしまう

「何、人の顔見て笑ってんだよ?
気持ち悪い奴だな」
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