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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第7章 長い一日


あれだけの戦いも…そうだが
戦い以外の部分でも 
彼女はずっと気を張っていたんだ

肉体の疲れだけでなくて
精神的にも疲れて居るだろう
にわかに 信じがたいが…
全て今日の出来事だったんだな…

まだ日付が変わるまで数時間あるが…
今日と言う一日は とてつもなく長く
特別な一日に なってしまったな

余程 疲れが溜まっていたのか
すぐにあげはは
眠りの国に落ちてしまった様だ

ここでなら 気兼ねする事もなく
ゆっくりと彼女の寝顔を見られそうだな
ここに来る前は すぐに目覚めてしまったし
ゆっくり眺める間がなかったからな

もっと近くで眺めたいと思い
ベットから降りると
あげはのベットの傍にある椅子に
腰を下ろした

あげはは元より幼く見えるが
素顔のせいもあいまってなのか
更に少女の様に幼く見える
整った顔立ちをして居るので人形の様だ

しばらく…眺めていると
どうにも胸の奥が
じんわりと温かくなって来る

可愛らしい……な

コンコンとノックが聞こえて
きよとすみが寝る前の薬湯を
持ってやって来た
2人に静かにするように合図をすると
不思議がりながらも音を立てないように
そぉーっと2人がこちらへ近づいて来る

「すまないな、…彼女は
眠ってしまったみたいだ。起こしてまで、
飲まないといけないのか?そうでないなら、
…このまま休ませてやってくれないだろうか?」

あの いつも大きな声で話す杏寿郎が
こんな声を出せるのかと2人は驚いた
そろーっと音を立てないようにあげはの
ベットのカーテンを開くと
2人は眠っているあげはの様子を伺った

「あげは様、よく眠ってる、
起こしちゃ可哀想だよ」
「とっても、可愛らしいね。眠ってると、
お人形さんみたい…」
「ダメだよ、すみちゃん。あげは様は、
大人なんだよ?可愛いじゃなくって、
綺麗って言わないと…」
と2人でこしょこしょと話して居るのが
なんとも言えず微笑ましい限りだ

「そうだな。俺も…彼女の寝顔は、
とても愛らしくて、可愛いと思うぞ」

いつもよりも一段と二段にも三段にも
声のトーンを落として声を顰めて言った
そして 笑った穏やかな笑顔で


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