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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第55章 再びましての煉獄家



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目を醒ますと 義勇は


とある山中の地面の上に居た



どこだ ここは?


どうして俺は 
こんな山の中で寝てたんだ?



思い出せない…が 
思い出すよりない…な



ぼんやりとしていた頭が
段々とハッキリとして来て


自分がここの山中に居た 
経緯を思い出した



「そうだ鬼…、鬼を斬って……
それから、
どうして俺は、ここで寝てるんだ?」


『大丈夫か?兄ちゃん』


見知らぬ子供が義勇の顔を
上から覗き込んでいて


歳は6つか7つぐらいの
男の子だった


何だ?子供?

どうしてこんな 山の中に子供が?


ぐぅうううっと義勇の腹の虫が
大きな音を立てて鳴って
その子供の問いかけに返事をしていた


「どうやら、
俺は…空腹で倒れていた様だ」

「ん?兄ちゃん、
腹減ってんのか。なら、これ、食うか?」


そう言って干し肉の様な物を
義勇に向かって差し出して来て


「こっちが、鹿で、んで、こっちが熊」

そう言って 反対の手に
色味が違う干し肉を持って
義勇にどっちがいいのかと
尋ねる様にして見せて来て

「その熊の肉は、この山の熊のか?」

「そ、俺の父ちゃんとじいちゃん
マタギだからな。鹿も、熊も、
2人が撃ったやつなんだ。美味いぞ」

「いいのか?昼日中とは言えど
熊が出る山なんだろう?」

「心配要らねぇって、俺は
ずっと、この山で遊んでるし。
熊除けの鈴なら持ってる」


そう言って その子供が
持っていた熊除けの鈴をこちらに
向けて自慢げに見せて来る


「こんな山中で何をしてたんだ?」

「ウサギの罠見に来てたんだ」


ウサギの罠…か


「ウサギ…、食うのか?」

「ん?兄ちゃんは
食わないのか?ウサギ。美味いのに」


そう言いながらゴソゴソと
さっきの干し肉の袋から
別の種類の干し肉を出して来て


「ウサギ肉は骨多いからな、
でも、味はいいんだ。食うか?」

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