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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第7章 長い一日


「そうか、それなら安心した」
しのぶが病室を後にして それと入れ替わる
様にしてあげはが入って来る

「どうかしたのか?あげは」
「いえ、どうしてここだったのかなって。
ここは普段は半分倉庫みたいにしてた
所なので…」

胡蝶がここを俺たちの病室にした理由を
あげはは疑問に思っている様だが
俺の口からは説明する訳にも行かんし…

「設計上、他の大部屋との動線が
離れ過ぎていて、私が記憶している中でも、
どうしてもベットが足りないって時に
ぐらいしか…使わないのに…」

今は ここを使わないと行けないほど
ベットだって埋まってないのに

「それに、この部屋の辺りは倉庫ですし
…普段でも滅多に…って、あっ」
あげはがこの部屋について考えていて
気がついた様だった
「…だから、なんだろうがな」
「気を使われて…いる訳ですね、
急拵えの割りに部屋も綺麗ですし…」

コンコン ドアをノックする音が聞こえて
どうぞと返事をすると
夕飯のお膳を持ったアオイときよが入ってくる

「お夕飯をお持ちしました。どうしますか?
オーバーテーブルを用意しますか?」
テキパキとした口調で
アオイがあげはに確認する
「いいよ、アオイちゃん。座れるから、
床頭台で食べるからいいよ」

「彼女と俺の食事が、別の物の様にあるが?」
「お身体の状態に合わせて、お出しして
おりますので。別の物になりますが?」
さも当然だと言いたげにアオイが答えた

「煉獄君は肝臓こそダメになってたけど、
他の消化器が無事で何ともなかったから、
普通の食事だけど…
私は、損傷までは行かなかったけど…
全体的にダメージがあったから…」

「言うならば、多臓器不全ですね」
とアオイがキリっとしながら言った
「ちょっとアオイちゃん、その言い方やめて!!
重症感と、末期感増すからやめてっ!」
「できるだけ、体の負担にならない
お食事にしていますが多い様でしたら、
残して下さいね」
「うん、ありがとうね。アオイちゃん、
そうするね」

「それでは、食後に薬湯をお持ちしますので」
とアオイが下がる
「頂きましょうか…」
「ああ、そうだな。いただくとしよう!!」

朝も昼も食べてなかったのだ
久しぶりに食べる温かい食事は美味かった


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