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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第7章 長い一日


「病室、ご用意してますので。色々と、
気になると思いますが。あまり、お互いの
部屋を行き来されても困ります…し。ねぇ?」

ってそれ めっちゃ色々 含んでない?
しのぶちゃん?

「それに…、あげはさんの私室は、
私の隣ですし…私達の私室のある棟は、
夜間は施錠しますし…
立ち入り禁止にしてる所ですから」

あくまで仕事をする場所と
プライベートの領域を分けている訳か
年頃の若い女ばかりが暮らしているのだ

それは
当然と言えば当然の事だな
鬼殺隊士と言えども若い男だ
間違いが起こってからでは…遅いからな
蝶屋敷の主人として当然の配慮だな

「うちには、難しい年頃の娘も…
いますので、ねぇ?」

ここですと一つの病室を案内される
他の大部屋の病室からは離れているが
普段負傷した時に使う柱や
今際の近い隊士の使う
個室でも無いようだった

ベットが二つ並んでる
2人部屋の様だった

「うちの唯一の2人部屋です、丁度いいかと
思いまして…」

動線的に他の大部屋の病室と離れていて
普段は滅多に使わない部屋だと言った

「だったら…なぜ…、ここにした?」

効率が下がる動線上にない
病室を使う必要が どこに…?

「煉獄さんは、大手術の後なので…
お気持ちが高まっていらっしゃるのは、
仕方ありませんが…。くれぐれも…」
「それが、心配なら…わざわざ
他所と部屋を離さずとも…」

胡蝶の口ぶりから俺と彼女を
相部屋にするつもりのようだ

それも何かに配慮して わざわざ
他の病室から遠ざけてだ

「私は煉獄さんを、信じていますし。
そんな…怪我をして弱ってる女性に無体を
するような方だとは思っておりませんから」

ねっと両手を合わせて満面の笑みを浮かべた

笑顔が怖い

これは俺は信用されてるんじゃなくて…
胡蝶に弄ばれているんだろう
自分の大事なものを横から持って行かれて
胡蝶からすれば 気に入らないのだろうが…

「でも、お顔が見える方がお互いに、
安心なのでは?」
胡蝶の言葉がスッと胸に落ちてくる
確かに 離れがたいとは思っていたが…
「そうだな、確かに君の言う通りだ。
離れ難いと思っていたからな、助かる」

「そんな風に言われて、引き剥がすほど…
私だって野暮じゃ無いですよ〜」


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