第53章 期待の募る夜には… R-15
ズンッと深く腰を
打ち付けてしまって居て
彼女の身体がそれに反応して跳ねる
「あんッ、
あっ、んっ、はぁああぁんッ」
「…っ、ハァ、あげはッ…
…くっ、ハァ、ハァ…、ぅ…ッ」
ビクンっと彼のモノが
自分の太ももの間で跳ねるのを感じて
そのまま その部分で
熱を吐き出しているのを感じて
「んっ…、はぁ…はぁ、
はぁ、…杏寿郎…ッ」
「…その…、こうなって置きながら…ッ
こんな事を聞くのも、あれではあるんだが。
その、いつまで俺は、
…待てばいいんだ?あげは
ちゃんと…、君を抱きたいんだが?」
疑似行為…なんかで
気持ちが収まる訳ないって
そんな事位 分かり切ってたのに…ッ
そうなって 果てている最中に
そう問いかけられてしまって
それに似た行為で 満足して居た気分が
またふつふつと沸いて来るかの様だ
こんな風に 求められてしまって
疼かない…方が…おかしい…し
「そっ、その…、
早く…て、でありましたら。
その、明日の夜…頃なら…」
「なっ、…明日だと?
いや、流石に、あげは。
明日は…色々とマズくはないか?」
どうにも 考えが纏まり切らない
頭でそう返答を返すと
杏寿郎が驚いた様子で返して来て
その驚いた様子で
自分が言ってしまった言葉が
危険だったと言うことに
無意識に言ってしまってから気が付いてしまい
「いえっ、
そのっ、明日はご実家でありますし?
その様な事は出来ないのは
私も、重々に承知をしておりますからっ。
今、私が今言った言葉はどうぞ
お忘れください、杏寿郎」
慌てて先程の発言を取り消そうとするも
杏寿郎が自分の額に手を当てながら
視線を逸らせつつため息を付くと
「いや、…あげは。もう遅い。
俺は、聞いてしまったからな」
「あっ、いや、…忘れてッ」
杏寿郎の吐息が耳に掛かって来て
そのまま耳の縁に舌を這わされる