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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第7章 長い一日


それは私が彼と 恋仲になった事を
他の人に知られてもいいかと言うことで
すぐにバレると思うし…
時間の問題なような?

「胡蝶には、釘を刺されたがな!」

まあ しのぶちゃんは
元から知ってたしな
最初から…わかってての事だもんな 
しのぶちゃんだし

「釘を刺されたって…」
「2人とも絶対安静だから、くれぐれも
滅多な事をするなと言う意味だろうな!」

「滅多な事…」

杏寿郎のその言葉に その滅多な事を
多かれ少なかれ意識してしまう
それは つまり杏寿郎さんに 私が
肌を許す…と言う…意味で…

「顔が赤いぞ!あげは!」

いつもの大きな声で言われてドキッとする
そしてドキッとしたのも束の間で
「…想像してしまったか?
君は、可愛いな」
そう声を顰めて今度は囁かれてしまって

少しの間 沈黙が続いて

「あの、杏寿郎さんっ」
「ん?どうした?」
「あの、蝶屋敷に着いてしまう前…に」
「俺もそうしたいと思っていたが…、
吸ってしまうかもしれないぞ?」
「…でもいい」
小さな声で言われて 
聞きとり難かったので
「もう一度、言ってくれないか?」

「……それでもいい…って言ったんです」

言ってから ちょっと後悔した
こうなるってわかってたのに
当然 吸われた
それも さっきのよりも強く…
腫れが悪化したのは 
言うまでもない…

「その、…すまなかった!あげは、
許して欲しい」
申し訳なかったと思ったのか
杏寿郎があげはに謝る
「君が…、あまりにも可愛らしい事を…
言ってくれたからな。嬉しくて…つい」

「もう…、知らなっ…」

顔を逸らせようとしたのを
手を添えられて止められると
「あの…、もう、着いちゃいます…よ?」
「もう、一度だけ…いいだろうか?」

断れず 拒める訳もなくて
彼の口付けを受け入れた

蝶屋敷に着くと夕食時でアオイの作る
夕飯のいい香りが外まで漂っていた
辺りもすっかり陽が落ちて暗くなっていた

門をくぐり中に入ると
先に戻っていたしのぶとアオイ 
すみ・きよ・なほの3人が出迎えてくれた 

アオイと3人娘はあげはの顔を見て
安心したのかあげはに3人娘が
抱きついて涙を浮かべていた


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