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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第52章 蝶の悩みと晩御飯



「ええ。すいません、工藤さん。
春日さんに聞いちゃいました。
だって、工藤さんからはお教え
頂けませんでしたので。工藤さんの
お好きな物…の事。あの、私が
勝手にした事にありますので…。
その、工藤さんの
お好みに合っているといいのですが」


工藤さんはお酒を飲む人だから
イカの煮物はわたは取らずに
墨袋だけ取って煮物にしたから

好みが分かっておられると
工藤さんが喜んでいる様子だったので

そうして 良かったなぁっと
しみじみと感じていると


気のせいではないと思うんだけど
自分の隣から突き刺さる様な視線を感じる


「あの、杏寿郎さん。
お味は如何にありますか?」


「あげは。
工藤のと俺のイカの煮物は
色味が違う様にあるが?どうして
工藤だけ特別仕様なんだ?」

イカは4杯買っていたから
残りのイカは
綺麗に処理して煮て出したから

杏寿郎の言っているのは
イカの煮汁が澄んでいるか
濁っているかの違いなのだけども

「いえ、杏寿郎さんの
お好みを知りませんでしたので。
お嫌いでしたら、いけないと思いまして。
わたが苦手な方も居られるので。少々
癖が御座いますし、その見栄え的にも…」

「それは?」

「ああ、これですか?捨てるのは
勿体なかったので。
鍋に残ったイカの煮汁で
さっと煮たイカのわたですが?
美味しいのですが、見た目がその色とか。
ああ、分かりました。
杏寿郎さんもでありますね。
工藤さんにワタ入りで作ってる方が
残って居るので、お持ちしますよ」

そう言いながら
あげはが立ち上がると
春日も箸を置いて立ち上がり

「でしたら、何か飲まれますでしょうか?
お酒、ご準備致しますよ?」

「何故酒なんだ?春日。
俺は、酒は頼んでないが?」

「あら?炎柱様。イカのわたなんて、
お酒好きな方が
お好みになる物にありますから。
お酒が進むと言う物です、
ああ、でしたら
工藤と一緒に、鏡柱様のご用意された
薩摩芋焼酎…頂かれては?」



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