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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第52章 蝶の悩みと晩御飯



気を利かせてくれた杏寿郎が

春日と工藤に声を掛けて 
お屋敷の使用人を一同に
集めさせると 一緒に夕食を摂る事にした



それぞれの夕食の膳には

いいアジが売っていたのでと
買ったアジを使った

アジの南蛮漬けと

どうせ蒸し器をさつまいもの
プリンで使うのならと

急遽 メニューに加えた

当初は普通の
茶わん蒸しのつもりだったのが

春日さんの一言が要因で
うどんが加わる事になった

小田巻蒸し


春日さんから聞いた
工藤さんの好物である

イカと里芋の煮物と


お菓子を作って余った
さつまいもを使った

さつまいもとジャコの煮物


それからさつまいもと里芋のご飯


後は…

前に作った時は
具材が多くなりすぎてしまったので

今回は遠慮して 
さつまいもと玉ねぎだけにしたお味噌汁

がそれぞれに器に盛りつけられて
膳の上に 並んでいて


「あげは、工藤のだけ
特別仕様な気がするんだが?
俺の気のせいでもあるまい」

とそう不満そうな声が
自分の隣から聞こえて来て

「そうですか?でも献立の内容は…
杏寿郎さんに対して、
最大限に配慮されていると
私は思っておりますが?
杏寿郎さんの勘違いではありませんか?」

そうしれっと何もないと
言いたげにあげはは言っていたが

工藤の膳の盛り付けは明らかに
他の膳とも盛り付けが違うし

それに 酒だ 最初から
工藤にだけ 何故か酒が用意してあって

杏寿郎が何もないと言われながらに
工藤の様子を見ていると

工藤はその用意された夕食の膳を見て
あまり表情を崩す事はない工藤が

少しばかり目を見張ると
ふっと笑みを浮かべていたので

その自分の感情を外に出す
工藤の珍しい様子に
杏寿郎も驚いたのは確かだったが


「あの、鏡柱様こちらは…私の。
全く、そうにありましたか、
この工藤も鏡柱様には
…敵いそうにありませんな。
どうにも、心憎い事をして下さる」



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