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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第51章 喧嘩の後は…



そのまま しばらく
炎屋敷へと向かって歩いて

ギュッと繋いで居た手を
あげはが握ると

杏寿郎が足を止めて


「ん?どうかしたか?あげは」


「あの、杏寿郎…。
お着物とは別の話になるのですが。
少し夜にお時間を私に、
頂きたいのですが…、
その今後の事で杏寿郎と、
折り入って
相談したい事が御座いまして」

相談したいと言う言葉に
杏寿郎には思う所があった

「それは、奇遇だな。あげは。
俺も、君と相談したい事があるんだが。
その、胡蝶が今朝…家に来ただろう?
胡蝶から色々と
釘を刺されてしまってな…。
前に一度、そんな話をしたが…、
あげは。君自身はどうしたい…?」

「杏寿郎のお心は?その、…今は。
どちらに向いておられるのですか?」

杏寿郎の相談したい事が
自分の相談したい事と重なっていて

「俺は、前にも君に話したが。
子供は多い方がいいと思って居る。
だが、あげは。君のその才能を
…俺の個人的な願望の為に、
奪うような真似を俺自身が
していいのかとも
迷っているのもまた事実だ。
鏡の呼吸は、君にしか使えない。
今、それが更に磨かれて…居るのは
俺の目から見ても明らか。
あげは。君のその呼吸が…
この先の、鬼殺隊の
明暗を分かつ時が来るやも知れん」


上弦の鬼…


今まで 姿をひた隠しにして来た鬼が


これからの戦いで 

出て来るのであれば


彼女の持つ能力は 生きる


相手が強い鬼であればある程

その能力の特性が活かされる呼吸だからな


それに 彼女には…それだけじゃなくて



「なら、天に…任せますか?」

そのあげはの言葉に
いや…と杏寿郎が首を横に振る

「だが…それでは…俺の考えに、
合わせて貰ってるだけになるからな。
それでは、意味がない。
あの団子屋の主人に話を聞いて…、
君には俺には出来ない方法で
鬼を狩るだけではなくてその人達の
傷ついた心も守って来た…んだろう?」



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