• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第51章 喧嘩の後は…



「ん?そうか?あげは。
だが、あって困る物でもあるまい?
ああ。そう、そっちのやつだ」


数枚でいいとこっちも何度も訴えたが

当の杏寿郎の方は聞く耳も持たずに

着物だけならまだしも

その着物に合う帯やら帯締めやら
帯留めまでドンドンと足されて行くから


「って、いやあの、杏寿郎っ。
多すぎにありますッ、
私は一人ですので、
身体は一つにありますよ?
こんなにお着物は必要ありませんし、
もう少し…
枚数をお絞りになられませんか?」

「むっ?そうか、あげは。
ならば三分の一ほど減らすか?」

買うと言って更に
仕訳けた山から更に仕訳けた
選りすぐりの山を指さして

杏寿郎があげはに確認を取って来て

全体の三分の二にするかと
問いかけて来たのに対して

「いえ、逆です。杏寿郎。
三分の一減らすのではなくて、
三分の一だけ残して下さい」

「何だと?それでは、
些か少なすぎるだろう?
あげは。君は、俺の事を、
自分の妻に着物のひとつも
満足に買い与えてやれない様な。
甲斐性なしな男に、
俺をさせるつもりなのか?
よし。ならば、一層、全て揃えよう」

ズルッとその場で杏寿郎の言葉に
あげはが脱力してしまって居ると

あげはの言った言葉が逆に
杏寿郎を刺激してしまった様で

必要なのは小袖や紬だったのに

「すまないが、訪問着と…
色留袖と、後、黒留袖も頂こう」

高価な黒留袖に訪問着や
色留袖まで出して来るようにと
話をしだしてしまっていて



「いえ、お待ちくださいっ。杏寿郎。
訪問着は数枚持っておりますのでッ
結構ですから、いいですからっ。
必要御座いませんので」

「だが、あげは。色留袖と黒留袖は
煉獄の家紋が入ってる物が居るだろう?
持っているとは言うが、
今君が持っている物では、
近い内には着れなくなってしまうぞ?」

一体 この人は
何枚着物を買うつもりなの?

それも 小紋や紬だけじゃなくて

値段がそれ以上に張る

留袖や訪問着までなんてとんでもないっ



/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp