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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第51章 喧嘩の後は…


幾ばくの…その 

あくまでも 幾ばくでしかないのに

そんな事を聞いて 

杏寿郎は嬉しいのだろうか?


ギュッとあげはが
杏寿郎の羽織を掴んで
じっとその顔を見つめる


「それに元より、
私は…杏寿郎の…、
あげはにありましたでしょう?
違いましたでしょうか?杏寿郎」


参った…な 


俺としては 彼女の幾ばくを

探りたいだけだったのに


とんでもない 

殺し文句を言われてしまったか…


俺の好みに 合わせてくれる

所か… 自分その物が俺の物と来たか…


全く あげはは

時々 とんでもない事を言ってくれるな


「あげは。
時折君は、とんでもない事を
平気で言って来るから、困る…」


自分の口元を手で覆いながら
はぁーっとため息を杏寿郎が付いた


「あの?杏寿郎…」

「君は俺を煽るのが、
天才的に上手すぎる…と
言っただけの事だが?」

キョトンと
あげはが目を丸くさせて居たので
またしても無自覚発言なのだろうが

「???…杏寿郎?」

「まぁ、いい。ここに居ても
仕方ないしな、中に入ろう」



ーーー
ーー




そう自分の着物を選んで欲しいと
自分から杏寿郎に言っておいて 


アレなんだけど


杏寿郎に選ばせたらダメだったと言う事を


私は現在進行形で


後悔をしている 最中ではあるのだが


その 後悔の理由と言うのが……


「それは、そっちだな。そっちのは
こっち、そっちのは、あっちだな」


呉服屋の小上がりの所で
ドンドンと着物を店員が
私に当てて合わせては

杏寿郎の方へ お伺いを立てていて


杏寿郎の指示に従って


振り分けて山を作って行く


「こちらは、どちらに…」

「そっちのが、あっちで、
今持っている方が、こっちだ」


着物を三枚持った店員が数人
順番に私に着物の合わせては
杏寿郎にお伺いを立てて
仕訳けて積み上げて行く作業が続いていて


在る考えが あげはの頭に過った


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