第51章 喧嘩の後は…
「あげは…、
あげはッ…んッ…」
「んんっ、はぁ、…杏寿郎…ッ
ん、もう…これ以上…はっ、んッ」
腰が砕けてしまいそうで
崩れそうになった身体を
彼の腕にに支えらえて
再び唇を塞がれて
熱い口付けを交わす
「んっ、…はぁ、杏寿郎…んんッ。
ダメ…に、あります…、はぁ、ん」
「…ん、あげは…。
ダメ…なのか?俺としては、
もっと、したいんだが?」
スルスルと頬を撫でていた彼の手が
耳に掛かって 耳介を撫でて
口付けながら 後頭部を支えて
グイっと更に引き寄せられて
深く舌を求められてしまう
「んぐ、…ふぁ、ん、杏寿郎…んッ
ふぁ、ァあ゛んッ、…んッ」
後頭部を支えていた手が
項をくすぐってくるから
ビクッと身体が反応して跳ねてしまった
「…あまりここで、君を欲張ると…。
口付けだけでは、
済ませられなくなりそうだな…」
はぁっと熱い吐息を漏らしながら
名残を惜しみつつ
唇を杏寿郎が離して来て
口付けを止めきれずに
そのまま 短い口付けを数回して来て
やっと 唇を開放された
しばしの間 見つめ合っていると
「よし!このまま、
一緒に出掛けるぞ!あげは」
「ええっ?出掛けるんですか?
杏寿郎。それも、今からにありますか?」
玄関で履物を脱ぐ事もないままに
今から出かけようと
杏寿郎に言われてしまって
「ああ、だが、その前に
君は、紅を直して来るといい。
俺はここで待っているからな」
杏寿郎の指先が
スッとあげはの唇をなぞって
「さっきので、君の唇から紅を
落として奪ってしまって居た様だ。
流石に唇だけすっぴんでは、
あげは、君も外は歩けまい?
それに、今の君のその顔を…
どこの誰かも知らぬような、
他の男の目に
触れさせる訳にも行かないからな」
「こっ、これは…そのっ、
杏寿郎のっ、所為に…ありますよ?」
そのまま杏寿郎を玄関に残して
あげはは、洗面所に
杏寿郎に崩されてしまった
紅を直しに向かった