第51章 喧嘩の後は…
どうしよう?どう答えよう?
団子屋さんに行って
団子食べないで戻って来たって
どう考えても 不自然だしな…
言い訳…しようにも出来ない…か
そう思って 素直に白状するかと
そうあげはが思案していた時だった
団子の件の言い逃れは出来ないとしても
今朝の事は
兎に角 こっちから謝らないと
私の方も 思い切り態度に出してしまって
売り言葉に買い言葉だったとは言えど
結構な物言いを
杏寿郎にしてしまっていたのは
紛れもない事実なのだから
それに お礼を言いたい事もある…し
善逸君にも あんな形で
気を遣わせてしまったのも事実だ
杏寿郎と
話したい事は沢山あるけど
どう切り出したら いいものか…
「あの…、だな…」
「あの…ッ」
2人で同時に話始めてしまって
ギクシャクしながら話すのを止めると
「………」
「……」
今度は何も言わない沈黙が続いて
意を決して
こちらから話をと思うと
また同時に話だしてしまってと言うのを
3度ほど繰り返して
「このままでは、埒が明かないか…。
あげは、同時でも良いからお互いの
言いたい事を言ってしまわないか?」
そう杏寿郎が提案して来たので
その提案にあげはが頷いて同意した
「その、今朝の事…ごめんな…さい…」
「今朝は、俺が勝手な勘違いをして
すまなかった!」
そう今度は同時に謝ったので
思わずおかしくなってしまって
ぶっとあげはは
噴き出してしまった
「全く、俺は何をしてるんだかな…。
あげは。すまない!
俺が悪かったんだ、許してくれ。
不死川との事を勝手に、詮索して…。
詮索しただけに留まらずに、その上に
嫉妬までしてしまっていたんだからな」
嫉妬と言う言葉が
杏寿郎の口からでて
嫉妬…していた と言えば
つまりは
焼き餅を焼いていたと言う事で