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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変


『誰かと思えば、
色男じゃねぇかい。
あーあー、いけねぇや。
色男が、そんな顔してちゃ、
折角の色が落ちるってもんでさ。
男前が廃りやすぜィ』


そう知らない男に馴れ馴れしく
声を掛けられてしまって
この男は知り合いだっただろうかと 

杏寿郎が返答を思案して居ると


『あっはははははっ。
分からねぇのも無理はねぇよ。
俺は、アンタ等のあれを見てた
団子屋の常連でね?ああ。そうだ、
ちょーっと前に、
アンタのいい人に出会ったぜ?
っと、あの美人の名前は。
あげは…ちゃん、だったか?
確かに、あの姉ちゃんなら、
アンタに似合いだなぁ。
なんせ、団子屋に行くのに、
団子食わないって
言ってのけた。粋な女さんだァ。
兄ちゃん、幸せもんだねぇ。なかなか
趣味がいいぜ?いい女さんじゃないかい』

そうその男性があげはの事を言って来て

「すまないが、話が見えないんだが?
聞いてもいいだろうか?
何故、貴方はあげはの事を…、
いや、出会ったと言って居たか。
あげはと会ったのか?」

『ああ。勿論いいぜ。
俺は、いすゞちゃんと
アンタのやり取りの事と、
店の旦那との
やり取りの事を教えてやったんだよ。
そしたら、あの姉ちゃんが。
これから団子屋に行くって
話だったみてぇだったのに、
アンタが団子を土産に
って考えてるんだったら。
団子屋行って、
団子食わないって言ってたって話だよ』


そう目の前のその男の言葉に
驚きを隠せなかった
あげはからすれば この男性は
全くの見も知らずの男性のはずだ

それなのに… 
事情が筒抜けていたとは言えど

この男性にそれを話したのか…


俺があげはがあの団子屋に行く事も
ましてや 団子を食べたかなんて
知る術など無いのだから


「…っ、あげはが、それを?
話したのか?貴方に」


ニヤニヤと目の前の男が
杏寿郎の顔を見て笑っていて

『いいねぇ、兄ちゃん。
愛されてるじゃねぇかい。
仲直り、
するまでも無さそうだがなっ。じゃあ。
あの、姉ちゃんと宜しくやんなよ?』



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