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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変



「あげはの育手…にありますか?
いえ、俺は彼女からは。
特には何も聞いてはおりませんが。
確か、列車の任務の折にその師範と
言う人物から優しすぎるから鬼狩りに
向いてないと言われたのを
話してましたが…、それが何か?」


「そうか、ならいい。明日…、
本人にでも尋ねてみるとしよう。
それから…、ついでにもうひとつ…。
杏寿郎、お前…明日、あげはと共に
瑠火の所に行っては貰えないだろうか?」

「それは、…俺も母上にお伝えしたい事が
ありますので。母上の所へは行く募りには
しておりましたので、あの、父上…それは」

わざわざ 明日
杏寿郎とあげはに瑠火の墓参りに
行って欲しいと槇寿郎から申し出があり

杏寿郎は不思議そうな顔をしていて

「いや、ちょっとな…ついでの用事を
頼まれて貰いたいと思ってな。
何、アイツの喜びそうな事だ。
安心しろ、杏寿郎」

そう言って フッと僅かに
槇寿郎が口の端を曲げいて

杏寿郎としては何故 父上が
あげはの育手が気に掛るのかも
明日 二人で母上の墓参りに
行って欲しいと言ったのかも

気には掛かったが

それも 明日になれば分かる事かと
考えても仕方のない事は
考えない事にした


「は、はあ…、畏まりました。
では、今度こそ。俺は、これで。」




家を後にして


あの団子屋に寄って戻る募りにしていたのだが


団子屋へと向かうその道中で

竈門少年の鎹鴉が
竈門少年に任務を伝えに来て



そのまま その場で竈門少年と別れた


とは言え…少々 気が引けてしまうな


そう思いながら


峠を上る 足取りが重くなってくる


自分でそれでいいと言って置きながら


気まずいな… 


あの看板娘と会うのは

竈門少年が居てくれるならまだしも

俺一人で居る時に 顔を合わせるのは…



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