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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変


「あ?何でんな事、
権八郎が、聞いて来るんだよ?
それがどうしたって言うんだよ?
変な奴だな、お前」

伊之助は炭治郎の言いたい事が
分からないと言いたげに
そう問い返して来て


グッヘヘヘヘッと気持ち悪い笑い声が
自分の腰に辺りから聞こえて

炭治郎が不快を全開で表す様な顔をして

上から善逸を見下ろして来ると


「何だよ?炭治郎。
何で、そんな顔するんだよ!
傷ついた!
俺、すっごい、傷ついちゃったからね!
ちょっと、酷過ぎじゃない?
炭治郎はさぁ。
ねぇ、ねぇ。知りたい?知りたい?
あ~もしかして、
いすゞちゃんの事だったりとか?」

「善逸、匂いでバレてるぞ?
てか、知ってたのか?善逸」

善逸が嘘をついて居る事も
炭治郎には匂いで丸わかりだし

こちらを見てニヤニヤと
にやけ顔をしては居るが

その善逸が付いた嘘についても
何となくの程度には
炭治郎には匂いで感じる事が出来て

これは善逸の事を
怒るに怒れないなと炭治郎は感じていた

俺から あげはさんに
濁して説明しようとしても
きっとボロが出てしまいそうだったからな

「知ってるよ?その辺りももう
大丈夫だから。
炭治郎はさ、安心してくれていいよ。
だから、気にしなくていいって話ぃ~。
後は、煉獄さんとあげはさんに
任せようよ。
俺達がどうこう言う事じゃないの。
こーゆー事はね、特にさ」

さっきまで縋り付いて居たのに
善逸はもう いつの間にか
自分の数歩前を歩いていて


「おーい、炭治郎。早く来いよ」

「さっさとしろっ、健太郎。置いてくぞ!」



「待ってくれ、2人共。
置いてかないでくれっ、俺も行くからっ」



三人で一緒だと 不思議と何でもできるし


何とかなる様な


何の根拠もないんだけど 俺は


そんな気がしていた



こちらを振り返った
伊之助が不思議そうな顔をしていて

「何、紋逸みたいな顔してんだよ。
お前、気持ち悪ぃ」

顔がにやけていると
伊之助が炭治郎に言って来て


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