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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変


通りでお店で食べたんじゃなかったから
エビの団子をどこで食べたのかが

思い出せなかったけど

「ここらの川は筋エビが多くてね、
干しエビにした筋エビを使った
エビ団子はここら辺の家庭料理でさ。
鬼狩り様があの時、
このエビの団子が美味いって
言って下すったお陰で、うどん屋から
団子屋に鞍替えしたんでさ。
今では、お陰様で、うどん屋の時より
繁盛してるんでねぇ。鬼狩り様には
感謝する事ばかりでさァ」

「あの、このお汁粉、
お餅がちょっと多いと言うか、
多すぎる様な気がするんですけど…」

明らかにあげはの注文した
お汁粉には餅がぎっしりと
汁粉の部分はどこなのかと
言う程に入って居て

これだと私が

沢山 焼き餅を
焼いたみたいになってる…し

それも お椀にぎっしりになる程に

「ああ、お団子は要らないって
言う話だったからねィ。
餅をサービスしときやしたぜ?
しかし、姉さんも数奇なお客さんだねぇ。
団子屋で団子食わねぇんだろぃ?」

「ああ。それか、あげるは
ギョロギョロ目ん玉と団子
一緒に食いてぇんだと。変な奴。
団子位、遠慮しねぇで食えばいいのによ」

あげはの隣で
右にも左にも団子を持って
次々に団子を串だけにしながら
伊之助がそう言った

「うっ、そ、
それは…そうかも知れないけど、
いや、あの人に話を聞かなかったら
私だってお団子
食べるつもりだったし…その」

「あの鬼狩りの兄さんと、一緒に食べたいって
そう思っておいでで?いやぁ、いいねぇ
ってぇ、喧嘩してたんじゃねぇのかい?」

かぁああっとあげはの顔が赤く染まって

「あ、そうなんです…
喧嘩をしてしまっていまして。
いえ、その、ちょっとした
お互いの意見の食い違いと言いますか…。
お恥ずかしながらに。ですので。
来ておきながらに手前勝手なのですが、
杏寿郎さんが用意してくれてる方を
私としては、その…。頂きたいと
そう思っておりまして、すいませんっ。
団子屋でこんな事、
迷惑な客でしかなくて、申し訳ないです…」


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