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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変



  このページからですが


※ グロテスク注意です


  若干下げて配置します
  苦手な方はここと次を飛ばして下さい

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蛍池の水が真っ赤に染まって居て


人だった物の一部がぷかぷかと
水面に浮かんでいるのが見えて


その一部が小さな子供の物だったから


「池は血の池地獄になっていてねぇ、
子供の手足の一部が浮いていた、
アンタだってそう思って絶望したんだ、
私もあの人も。
でも…浮いていた死体は、
アンタじゃなくて
別の子供の死体だったんだ」

「どうして?
今になって…そんな話するの?」

「約束してたんだろ?武ちゃんと」


武ちゃん…近くに住んでた

よく一緒に遊んでた

ドロドロになって遊んで

夕暮れに戻らない事もあって
2人して良く叱られた


ある日 武ちゃんはパッタリと

遊びに来なくなってしまって

どこか遠くに行ったんだと聞いた


武ちゃん…は あの夜に… 私と


「蛍一緒に、見るって言ってたんだろ?
それで、鬼に食われたんだよ。
アンタは、あの時気を失ってた。
鬼があの子からじゃなくて、
いすゞ。アンタを先に食べてたら、
アンタは今頃、ここには居ないんだよ」


武ちゃんは 死んでた?

鬼に食べられて? 死んでた…


足が速くて

虫取りが得意で


そうだ あの時…


武ちゃんが私に 蛍沢山捕まえてくれるって


そう約束したから


「武ちゃんが、蛍…捕まえてくれるって」


あの時 武ちゃんと一緒に

こっそり蛍池に行って


あの夜の記憶が蘇って来る


そうだ 鬼 鬼が…居たんだ


池の中から出て来た


河童かと思った


池の中からコケの生えた手が
にゅっと伸びて来て


池に引きずり込まれそうになって


武ちゃんが 私を池から離す様にして


『危ないッ!!いすゞッ』


私の身体を 突き飛ばして



そのまま その手に足を掴まれて

ズルズルと池に引きずり込まれて…


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