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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変



「オイっ!あげる、危ねぇぞ!」

グイっと横から凄い力で
伊之助に引っ張られて

零れたお茶が地面へと
広がって行くのが見えた

「あげはですって?
ふざけないでよねっ!!
私の事っ、わざわざ
3人して笑いに来たのっ?
貴方たちに出す物なんて無いから、
帰って下さいっ!」

いすゞがあげはの方へ平手打ちを
繰り出して来てそのいすゞの手を
自分で止める前に 
善逸がいすゞの手を掴んで止めていた

「ちょ、いすゞちゃん。
落ち着いてって。別に俺達は
そんなつもりで来たんじゃないからッ。
今日の今日で、
そりゃ、いすゞちゃんからすれば。
気が気でないだろうし、
悪いかもしれないけど。
俺達だって、今度、
いつ来れるかわからないからさ。
次の約束って、
悠長にしてられないんだよね。
だから、ごめんね?
本当に、そんなんじゃないからさ」

「紋逸…、お前ッ…」

フッと善逸の顔に影が降りる


1週間後 2週間後の約束なんて

出来ないのが現実なんだ


「だってそうでしょ?
現実に、5日後に…
どうなってるのかなんて、
分からないじゃんかっ!
俺、嘘なんか言ってないし?
命があるかもわからないし、
大怪我だってするかも知れないだろ?
だから、今日来ただけだから。そんな
全然深い意味とかないしね。それに…」

「それに?」

善逸がそう一旦言葉を区切って
あげはが続きを促す

「だってさ、あの人、
すんごい嘘下手そうだからさ。
炭治郎に口止めしてもさ、
炭治郎も嘘ヘタじゃん?
だから、余計に
ギクシャクしちゃわないかなぁって。
俺は、それが心配だったって訳よ。
今はさ、
あげはさんと煉獄さんにとってさ
大事な時期じゃない?だって、勿体ないよ。
そんな時期に喧嘩なんかしてたらさ。
やっぱりさ、だったら
隠し事とかって、良くないと思うからね」



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