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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変



話をややこしくする様な事を
どうして敢えて言って来たのかと

あげはが善逸にそう質問して来て
善逸がえっとぉと言葉を濁しながら
自分の頬をポリポリと善逸が掻くと

「あー、それ聞いちゃう?俺はさぁ、
ふたりに仲直りして貰いたいし、ね。
煉獄さんはあげはさんの事しか、
考えてないって事が言いたくてさぁ?
まぁ、兎に角来たら分かるって」

そう言って善逸があげはの手首を取ると
そのまま街道の先の小高い山の上の
団子屋の方へとあげはの腕を持ったままで
ぐいぐいと引っ張っていく

そのまま連行されて行って
団子屋へと到着した

「いらっしゃいませー。
三名様ですか?
空いているお席にどうぞ。
今、お茶をお持ちしますので」

『おーい、いすゞちゃーん、
こっちにも、お茶よろしくー』

「はーい、ただいまー」

どこに座ろうかと考えて居ると
もうすでに伊之助がドカッと
空いていた椅子に腰を降ろしていたので
善逸とあげはもその席に座った


「遠慮しないで、
沢山食べてね。2人共。
お金だったら、あげはさんが払うから」

そう言って任せなさいと
あげはが自分の胸をトンと叩いた

「えええ?いいの?あげはさん、
奢ってくれるの??ひゃっほぅ!
伊之助、聞いた?あげはさんが
お団子、ご馳走してくれるって」

「俺、あのエビの団子がいい」

「はいはい、エビのやつね。うーんと、
私は、どうしようかな…やっぱり」

「はい、あげはさん。
これ、お品書き。どうぞ」

そう言って善逸が
あげはの方へと
お品書きを差し出して来て
あげはがそれを受け取って
お品書きの内容に目を通す

「お茶どうぞ、お待たせしました」

「あげはさんは、何にするの?
お団子は食べないんでしょ?」

善逸があげはが見ていた
お品書きを隣から覗き込んで来て

「いらっしゃいませ、こちら
お茶になり…え?…あげは…?」

ガシャンと目の前で
いすゞがお茶の
乗っていたお盆を落として

バシャっと地面に落ちた湯飲みから
入っていたお茶が飛んでくる

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