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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第50章 団子屋事変


団子屋へと続いている街道の
峠の手前の集落で

善逸が見知った人を音で見つけて足を止める


って この音 聞き覚えのある音ッ



「あげはさぁーーーーーん、
伊之助ぇええっ!待ってぇええっ、
ストップ―――!!こっちこっちぃ」


善逸の居た場所からかなり進んでいた
伊之助とあげはが後方から聞こえる
善逸の声を聞いて引き返して来る

「ん?ああ、アンタ。誰かと思えば、
黄色い兄ちゃんじゃねぇかぃ。
奇遇じゃねぇかい。
また団子食いに行くのかい?」

団子屋でその話を善逸にしてくれた
団子屋の常連客だ

「オイ、紋逸。どうしたってんだよ?」

「おうおう、猪の別嬪さんも
一緒じゃねぇかい。っと、
そっちの後ろの美人の姉ちゃんは…?
さっきは居なかったよなぁ」

男があげはの顔を
まじまじと見つめて来て
それから足の先からずーっと
上へと向かって
まるで値踏みするかの様にして
あげはの事を見て来て

その視線がある部分で
止まってるのに気が付いた


「ねぇ、善逸君。
こちらの方は?善逸君のお知り合いの方?」

「え、ああ!あげはさん。
この人が俺に、煉獄さんの事
教えてくれた人っ」

「あげは?
もしかしてだが、
この美人の姉ちゃんが
海老天の兄ちゃんのいい人かい?
黄色い兄ちゃん」

その男性がひとりでうんうんと
あげはを見ながら納得をしていて


「オイ。姉ちゃん」

「私…、の事…、でしょうか?」

「アンタの差してる
その紅…、間違えねぇ。
そのアンタの唇の緑色に輝く紅は、
小町紅じゃねぇかい。
アンタのそれは、
あの海老天の兄ちゃんからの
贈り物かい?」


海老天 海老天って
さっきからこの人が言ってるのって

あげはが頭の中で海老天を想像する


どう考えても 
杏寿郎さんの事…だよね?きっと


「確かに、貴方が仰られる様に
この私の差している紅は、
杏寿郎さんに
頂いた紅にありますが…」

「するってぇと、あれかい?
これからあっこに、
団子食いに行くんだろィ?
ハハハハハッ、こりゃ傑作だ。」


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