第50章 団子屋事変
そう俺が言った途端に
音が変わった
顔とかには出てないけど
あげはさんの音が変わった
「ねぇ、善逸君。
その団子屋の子の話。
その辺りについてね。もっと
詳しぃーく、聞きたいんだけど…」
怖いッ
怖すぎッ…
声に籠ってる 気迫が…ヤバいッ
「は、はは、はい?
何でしょうか?あげはさん」
「そのいすゞちゃんって
団子屋さんの子って、
年齢はいくつ位の子?
看板娘って言う位だし、
まだ、若い感じ?」
「あーん?アイツかぁ、
俺らーとそんな違わねぇんじゃねぇのか?
16か17ぐらいだろ」
そうどうでもいいと言いたげに
伊之助がいすゞの年齢の事を言って
「へぇ、そうなんだ。
16か、17ねぇ~。善逸君、その…
いすゞちゃんって子の事、
さっき凄い可愛いって大絶賛してたけど。
そんなに、可愛い子なんだぁ~へぇ~。
だったら、居るわよね?今、その店に。
楽しみだわ、凄っごく。お団子もだけど、
そのいすゞ……って子も、楽しみね?」
怖いッ 怖い怖いっ 怖いっ
すんごい 音してる
ものすっごい音してるううぅううッ
てか あげはさん足速過ぎでしょ?
さっきまで そこに居たのに
もうあんな所まで行ってるし
「おい、紋逸。本気出さねぇと
あげるに置いてかれっぞ?」
「わかってるって、伊之助ッ。
ちょっとぉ~、待ってよぉ~、
伊之助ぇえっ、
あげはさぁーーーん。
俺を置いてかないでぇえええっ、
待ってよぉ~。速すぎっ」
自分の先を走っているあげはを
伊之助を善逸が追いかける
てか 速過ぎて追いつけないし
どんだけ 速いのあの人っ
速過ぎでしょっ
それにしても…
弱ったな これは…
あげはさん相当怒ってるなぁ~ あれは
いや まあ 俺が怒らせた
様な物なんだけどもさ…だけど
最後には煉獄さんがあげはさんの事
散々惚気て帰ったんだよって
オチまで話したかったのにっ
今のあの感じじゃ…
そんな話をする所じゃなくなっちゃったな