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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第49章 日と炎と



「竈門少年。
君が嫌でないのだったら。
家で食べて行ってくれないか?」

「はい。勿論です!!喜んで」

「そう言えって貰えると僕も
嬉しいです、炭治郎さん」


年齢が近いせいか
千寿郎と竈門少年は
すぐに打ち解けた様だった

元々竈門少年は 
優しくて人当たりがいい

年齢性別関係なく

誰とでも すぐに打ち解けられるのは

竈門少年の持つ 安心感のある様な


包み込むような
穏やかな雰囲気の所為だろうな


昼食を済ませて
縁側の座って談笑している
千寿郎と炭治郎の背中を見ながら

縁側の少し離れた場所で
杏寿郎の隣に座っている
槇寿郎がフッと小さく息を漏らした


「杏寿郎。所で竈門君は…、
お前の目から見て、見込みがあるのか?
アイツと一緒で、竈門君も
かなり心優しい性格の様だが」

そう槇寿郎が杏寿郎に
炭治郎について尋ねて

「ええ、父上。
彼は、今年入隊したばかりですが…。
先日の無限列車での任務の折に、
同期の隊士と2人で
下弦の鬼を倒す程には…」

杏寿郎の言葉に槇寿郎が眉を顰めた


「下弦の鬼を
…倒しただと?竈門君がか」

「階級不足で、
経験不足ではありますが…。
あげはも彼の才能を
見込んでおりましたし。
ゆくゆくは、柱になる剣士だとも。
それに関しては、俺も同じ意見です。父上」

槇寿郎からの返事の代りに
更に杏寿郎が言葉を続ける

「そうか…」

そう独り言の様に槇寿郎が呟いて

自分の前にある

湯飲みの中に視線を落とした


湯飲みの中にあるのは

ただの緑茶なのだが


その濁った深い


緑の沼の様ににも見えて



その底を 上から知る事は出来ない



「階級が、甲であれば。
彼は今はすでに柱…。
その条件を満たしている。
まだまだ、荒削りにはありますが。
彼を俺が研ぎ澄ませてやればいいと、
その様に考えております」

「杏寿郎。竈門君は…その日は…」

炭治郎も三上透真との戦いに
参加するのかと槇寿郎が確認を
杏寿郎に対して取って来て
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