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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第49章 日と炎と


「アイツは元々水の呼吸の隊士。
俺と出会った時は、
アイツは、水の呼吸を使っていたからな。
あげは自身も、自分の育手は
元水柱だと言っていた…が。
それが知らぬ間に、
しばらくして出会った時には、
雷の呼吸まで使える様になっていた。
アイツが鏡の呼吸を編み出したのは、
それよりも、もっと…後の事だ」

「それは…一体、ならば元々
鏡眼に似た事が、
あげはには出来ていた…と?」

「俺よりも、
本人に聞け。俺は知らん。
俺が知っている訳がないだろう?
お前があげはの事を俺に聞いてどうする。
あげはの事だったら、杏寿郎。
お前の方が知っているんじゃないのか?
それよりも、お前が俺に聞きたかったのは
そんな話か?杏寿郎」


その槇寿郎の問いに
杏寿郎が視線を畳の上に落とした



「やはり、
父上にはお見通しにありましたか。
ええ、本日は。それとは別に
お尋ねしたい事があって、参りました」


ガラッと襖が開いて
望月が顔を覗かせた

「すいません。お話の所失礼を。
旦那様、皆様。
ご昼食の準備が整っておりますが?
お食事の方は、如何なさいますでしょうか?」

「腹が減っては何とやら…か、杏寿郎。
話の続きは飯の後でもいいか?
団子だけでは、
お前の腹が満たせたとも思えんしな。
偶には、賑やかに昼にするのも
悪くないだろうからな。食べて行くだろう?
無論、竈門君もだ」

「あっ、え、
俺も?あの、…いいんですか?」

一緒にお昼ご飯にしようと
槇寿郎からの申し出があって
炭治郎が目を丸くさせる

「ああ。そうしてやってくれ。
千寿郎も年の近い君と、一緒に
話したりもしたいだろうからな」


そう言って槇寿郎がフッと笑みを浮かべた

その顔を見て

ああ 煉獄さんにそっくりだなぁって

そう不意に感じてしまって

確認を取るのにちらっと
炭治郎が杏寿郎の方を見ると
二ッと杏寿郎が笑顔になった

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