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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第49章 日と炎と


「酒を断つ事も出来ず、
食事もろくに摂っておらずで。
僕も兄上も、
それを知りながらに何も出来ず。
いたずらに時が
過ぎるばかりにありまして…ッ。
ああ、すいません、
僕の話をしてしまいまして。
ご案内致しますね、
炭治郎さん。どうぞ」

千寿郎に案内されて屋敷の中を移動して
応接間である和室に通された

「では、僕はお茶を
用意して参りますので。
炭治郎さんは、ここでしばらく
お待ち頂いていていいですか?
父上を呼んで参りますので」


そう言って 千寿郎が部屋を後にして


一人だけになってしまった


千寿郎さんは
お茶を淹れに行くと言っていたから


俺はその間
煉獄さんのお父さんと二人切りだよな?



どきどきと自分の心臓が五月蠅い


机しかない 広い和室は
どうにも落ち着かない


キチンと座布団の上で正座をして待っていると

ガラッと部屋の襖が開いて


そこに居たのは…


あの特徴的な色の髪が見えて


「煉獄さん!!」

「いかにも、俺は煉獄だが…、
ん?杏寿郎はどうした?君一人か?」


部屋の中に炭治郎が一人で居たので
槇寿郎が眉を顰めながら
炭治郎の顔を見ていて


びっくりしたあぁあっ

煉獄さんが増えたと思ってしまったあああっ


いや でもよく見ると

見れば見る程良く似てるな

煉獄さんの未来の姿を見てるかの様だ


「あっ、ハイッ。煉獄さんは
こちらに着いた時に、
ご用事があるとかで。俺だけです。
初めまして。
俺は竈門炭治郎と言います!!
今日は、槇寿郎さんに
聞きたい事がありまして…。
突然お邪魔をしてしまい、
申し訳ありません」

そう言って炭治郎が
槇寿郎に対して深々と頭を下げた

「俺の知っている事が、
君の役に立つかは分からんが。
知りたいのは、確か…
ヒノカミ神楽と言う物についてだな。
杏寿郎からの手紙に、そう書かれて居た」

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