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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第49章 日と炎と



「杏寿郎様がお連れになられました、
あげは様のお陰…にありましょうね」

「清水。明日、杏寿郎様が
そのあげは様とお戻りになるそうだ、
掃除…もだが、ぬかるなよ?」

望月のその言葉に
清水が首を大きく傾げた

「あの時の様な嵐は無いと…思いますが?
あげは様とはお台所でご一緒しましたが。
本来は穏やかなご性分の方にありましょうし」

「あの、旦那様と一触即発な様だったが?」

信じられないと言いたげに
望月が清水の方を見て来て

「望月さん、それに清水も。
こんな所で話し込んで、
掃除に戻らなくていいんですか?」


そう我に返った 一条が声を掛けて来て

それぞれに分担した部屋の
掃除に取り掛かった



「あの、すいません、父上。
お茶をお持ちしました、
入ってもよろしいでしょうか?」


槇寿郎の部屋の前から
千寿郎がそう声を中に居る
槇寿郎に掛けると

「ああ、そうか。入れ」

ガラッと襖を開けて
中に入ると

槇寿郎はまた文机に向かっていて

「お手紙を
お書きになられたたのですね、父上」

「ああ、そうだ。それより
俺は一条に茶を頼んだんだが…」

一条にお茶を頼んだのに
持って来たのは千寿郎だった事を
疑問に思って尋ねると

「僕が、一条さんにお願いしたんです。
あの、今日どなたかお客様が
起こしになられるのですか?」

「ああ、その事か、杏寿郎が…
俺の話を聞きたいと言っている
隊士が居ると
昨日文を寄こして来てな…。
その隊士を伴って、家に来るそうだ」

「でしたら、
兄上もご一緒なされるのですか?」

「ああ、その様に
杏寿郎からの文にはあったが…」

槇寿郎の言葉にぱぁっと
千寿郎の顔が明るくなって

「ありがとうございました、
父上っ!!僕は玄関の草むしりと、
家の周りの掃き掃除をして参りますので。
すいませんっ、僕はこれで。失礼します」




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