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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第48章 嵐、束の間の静けさのち嵐 後編



「教授…にありますか?」

「偶に甘えてやるといいぞ?
男は単純な生き物だからな。
適度に手の平で、転がしてやればいい。
先人の教えと言う物だ。まぁ、お前が
知りたいと言うなら、男を虜にして
骨抜きにしてしまう様な。
手練手管も教えなくもないがな?
吉原仕込みだからな、間違いはないぞ?」


そうって にぃっと
不敵な笑みを浮かべて師範が笑って


「心得ておきますが、
そちらはご遠慮致します」


そう言ってその教えに対しての
お礼の意味を込めて頭を下げた


「そうか、残念だ」


師範は生粋の吉原の生まれ
生まれながらに籠の鳥…だった

堕胎の処理をしても流れる事もなく

遊女の子として生まれ

禿として育ち 英才教育を受けて

そして 振袖新造として遊女になり

駆け抜ける様にして 太夫にまでなった人だ


師範の元で修行してる時

女である事を後悔する必要も

恥じる事も無いと そう教えてくれた


その 圧倒的な不利を有利に変えろと


不利を不利だと思うなと


それが師範の教えだった


鬼殺隊は女に甘くはない

縦社会の男社会だと



だから 努力は人一倍では足りないと

力で女は男には敵い様がないのだからと


そう言って 教えらえたのが


この 戦い方だ




「あげは…。その、
槇寿郎は…達者にしていたか?」




「槇寿郎様…に、ありますか?」



違和感を感じた


いや でも 師範は

槇寿郎様と同期だったはずだから


鬼殺隊での鬼との戦いで
仲間の隊士を庇って
右目を失って以来 早くに引退して
師範は育手には転身されてはいたが

瑠火様を亡くして 伏せっておられた
槇寿郎様の事を知って
気に掛けておられたとしても

おかしいこともないけど
これじゃあ…まるで…


「近い内に、
槇寿郎に会う予定はあるのか?」


そう師範が問いかけて来て


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