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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第48章 嵐、束の間の静けさのち嵐 後編


「お前は私に
喧嘩を売ってるのか?あげは。
まだまだ、揉まれ足りないの…ん?
お前のそこは、揉まれ足りない所か
随分と、揉まれ…過ぎたんではないか?」


あげはの胸の辺りを
その指で差しながら
ニヤニヤと笑みを浮かべて
問いかけて来て

カァッとあげはの顔が赤面する


「一年ほど前に出会った時よりも、
一回り成長してる様にあるが?」

「なっ、変な事…
言わないでっ下さい…、師範」


「まぁ、お前がちゃんと煉獄の倅に
その乳を揉ませてるのなら、私は安心だがな」

「って、どんな安心の仕方ですか!師範ッ」



安心したと言う師範の言葉…

冗談ぽくそう師範は言っているが



そう 師範は知ってる

あの時に あの夜に

全てを失って 全身傷だらけだった

私の手当をしてくれたのは


他の誰でもない

師範だったのだから


透真さんがあの時私を
あの場所から助け出して


私を運んだ先が 師範の庵で


私の服を脱がせて
全身の怪我の状態を見たのは
師範なのだから


私があの時に受けていた
暴行の状態は師範が一番知っているのだ




「透真しか、あの夜の出来事は
知らないのかと思って居たが。
私の要らぬ心配だった様だな。
それも含めて、
煉獄の倅がお前がいいと言うなら。
お前にとっても、この上ないだろうしな。
それも承知の上の結婚なのなら、
私には、何の不満もあるいまいよ」

「杏寿郎さんは、師範と少し似てます。
今、久方ぶりに師範とお話をして感じました。
あの、師範…結婚式には師範にも…
お越しして頂きたく…」

「私は忙しい身だと
…いつも言っているだろう?
まぁ、考えて置かなくもない。
お前のその乳を育てた男の顔も、
師範として見て置かねばならんだろうがな」


そう言って くすくすくすと
師範が笑った


「ああ、そうだ、女の先輩として
ひとつ教授してやろう」


そう数歩歩き出していた足を止めて
師範がこちらへと振り返った



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