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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第7章 長い一日


「あの場所から、彼女の足で10分弱…
、一般的な方法での搬送なら3倍以上
時間が掛かったでしょうし。あげはさんが
いなかったら、死んでましたよ?煉獄さん」

「だろうな!彼女には、感謝しても
感謝し切れんな!だが…感謝もしなくては
ならんが、…説教もだな!」
「でも、…出来ます?彼女にお説教…」
しのぶと視線が合って
しばし考えて
「逆に俺が、されるかも知れんがな!」
そう言ってハッハッハッハハと笑った

「では、私は先に蝶屋敷に
戻っていますので…」

胡蝶が言うにここは
移転して今は使っていない
病院が仮営業をしていた場所で

簡易ではあるが
十分な設備がある場所だったそうだ
彼女が早めに鴉を
飛ばしてくれていたので
ここを万全に用意を
整える事ができたのだと…

一時的に借りている場所なので
蝶屋敷に受け入れる用意をしに
先に戻ると言う話だった

「あ、そうそう。一つ
言い忘れていましたが…。
お二人共、絶対安静ですので。
お手洗い以外は、安静でお願いしますね?
くれぐれもー」
といやに念を押して帰って行った

隠が数名俺達の面倒を見るのに
待機してくれていた
「すまないが、頼みたい事があるのだが…」
隠に頼んで
彼女のベットに隣り合うように
俺のベットをピッタリと
引っ付けてもらった

絶対安静だと言われたので
動く事はできないが
これなら近くで
あげはの顔が見られる

穏やかな表情をして 眠っている
ゆっくり彼女の寝顔が
見たいとは言ったが
こんなに早くそれが叶うとはな

すやすやと眠るその姿は
まるで 10代の少女の様に
あどけなくて 可愛らしい

その可愛らしい彼女の顔に
白いガーゼが当てられていた

女性の顔に 傷を残すなど…
あの鬼め…忌々しいな

そっとあげはの顔に掛かっていた
髪を手でのけてやると
「んんっ…」
彼女が顔を少し顰めて身じろいだ

パチッ と彼女の大きな目が開かれて
ぼーっとした表情で俺の顔を見ていた

「気が付いたか!」

ガバッと体を起こして
上から彼女の顔を覗き込む
「……ーーですから」

彼女が何かを言ったかと思うと
むんず とあげはの手が
伸びてきて俺の着ている
パジャマの胸元を掴んで
ぐるりと視界が回転したかと思うと

杏寿郎の体を組み敷いて
上から逆に見下ろされてしまう

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