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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第48章 嵐、束の間の静けさのち嵐 後編


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あげはが買い物を済ませて
炎屋敷に戻ると

玄関に草履が二組
乱雑に脱ぎ捨ててあって

その草履の持ち主は
任務から帰還した

善逸と伊之助の物だと気が付いた


「すいません、只今戻りました」


そう玄関で声を掛けるも
しーんと屋敷は静まり返って居て

気持ちが悪い程に静かだった

いつもなら 春日さんが
出迎えてくれるんだけどな…
手が離せないのかな?

そんな事を考えながら
自分の草履を脱いで玄関に上がる


あの賑やかな2人が戻ってるのに

妙に静かだなぁっと


あげはが疑問に思いながら
屋敷の中を歩いて居ると


広間の畳の上で
座布団を枕にして
ガーガーと眠っている

善逸と伊之助の姿を見つけた


「成程、疲れて寝ちゃってたって訳ね。
通りで、静かだと思った」



その身体に怪我らしい怪我もなくて

あげははホッと胸を撫でおろした

良かった 二人が無事に戻って来てくれて


「あげは様、お戻りであられましたか。
すいません、お出迎えもできませんでして」


手に掛け布団を持った春日が
そうあげはに言って来て


その手に持っていた布団を
伊之助の身体に掛け布団を被せて

その隣で寝ている善逸にも

同じ様ににして掛け布団を掛けた


「布団を敷くと言ったのですが、
継子様方は、どうにもそれも
待てなかった様でして…。
余程、お疲れにあられたご様子」


そう苦笑いをしながら春日が言って
その2人の寝顔を目を細めながら見ていた


「こうしてお顔を見て居ると、
まだあどけない少年なのですね…。
まだ若いのに、
立派に鬼狩りをされていて。
尊敬せずに居られません。
このぐらいの歳なんて
友達とワイワイと
遊んだりしたいでしょうし、
本当に、ご立派にあられて」


少年らしいあどけない顔をして
眠っているふたりの隣に
あげはも腰を降ろして
眠っている善逸と伊之助の顔を眺める

「お疲れ様、2人共…」

「あげは様は、いつから鬼殺隊に?」




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