第47章 嵐、束の間の静けさのち嵐 前編
この団子屋が繁盛してるのも
看板娘のいすゞちゃんの効果が
男性の客が多い辺り 感じちゃうし
でも あの常連客のおっちゃんの話だと
いすゞちゃんは煉獄さんに結婚を迫って
奥さんに諭されたみたいだし…
あの感じだと
煉獄さん思いっきり
惚気て行ったみたいだし?
いや まぁ ある意味あの煉獄さんなら
仕方ないって感じもするけどッ
この噂が広がって
傷心の いすゞちゃんを慰めて
自分のモノにしようって言う
男性客が殺到しそうだなぁ~なんて
善逸は空を流れる雲を眺めて
団子をかじりながら思っていた
炭治郎と杏寿郎が
団子屋を後にして
またしばらく走った頃に
「竈門少年!君に頼みたい事があるんだが…」
少し前を走っていた杏寿郎が
炭治郎の速度に合わせて来て
そう声を掛けて来た
「はい、どうしましたか?煉獄さん。
俺に頼みたい事…ですか?」
「そ、その…先程の店での事なんだが、
くれぐれもあげはには…」
そう歯切れの悪い様子で
杏寿郎が炭治郎に言って来て
杏寿郎が言わんとする事は
炭治郎も悟ったので
「内密に…ですね、はい、わかりました」
「すまないな、竈門少年。
さぁ、俺の家はもう少し先だ、急ぐぞ!」
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章割りの加減で文字数少なくて、
すいません。後編に続きます。