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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第47章 嵐、束の間の静けさのち嵐 前編



「あん?それ、
アイツらじゃねぇのかよ」


海老天みたいな黄色と赤の髪と
緑の市松模様の羽織なんて

その常連客が話した 
身体的な特徴は
誰がどう考えったって

俺達も良く知っている

竈門炭治郎と 
煉獄杏寿郎その人の事で

「炭治郎と煉獄さん…の事だよね?」

善逸の口から”煉獄”と言う名前が出て来て
そうだそうだとその常連客が頷くと

「ああ、そうだ、そう呼んでたわ。
その煉獄って人にさ、いすゞちゃんが
突然、抱きついて離れなくなるしさ。
その上、縋り付きながら、
その煉獄って兄ちゃんの、
お嫁さんになるって言いだして。
いやあ、いいもん見たわ。
惜しかったなぁ兄ちゃん達」

「ええええっ?そんな事があったのっ?
その話ってさ、さっきの事なの?」

善逸が興味がありそうだったのを見て
その常連客がニヤニヤと笑って

「聞きたい?
興味あるか?黄色い兄ちゃん」

その常連客につられる様にして
善逸もニヤニヤとした笑顔を浮かべる

「そんなん聞きたいに決まってるじゃん。
そんな面白そうな話、
放っておけないでしょ?
聞きたいし、
聞きたいに決まってるじゃん!
ね?ね?伊之助、お前もそう思うよね?」

「はん、俺はんなもんどうでもいいけどな」

興味ないと言いたげに
つまらなさそうに
被り物の間から鼻をほじりながら答えた

伊之助が届いた 団子を食べるのに
猪の頭の被り物を外した途端に

どよっと周囲にどよめきが起こって

「…うひゃぁ、こりゃ驚いた
そっちの…姉ちゃんって
いや、兄ちゃんか。
エライ別嬪じゃねぇかい、
オイ、団子。
みたらし、三本、あの別嬪に」

善逸と話をしていた常連客が
手を挙げていすゞを呼ぶと
伊之助に驕りでみたらしを注文して

「いすゞちゃん俺も、俺は餡団子2本。
あの別嬪に食べさせてやってくれい」


あっという間に伊之助の前に
色んな種類の団子の皿が溢れて


「俺さ、やっぱり
顔ってさ大事だって思う訳よ」


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