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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第47章 嵐、束の間の静けさのち嵐 前編


そう言って母親がいすゞの肩を抱いて
そのまま泣き崩れそうになる
いすゞを連れて店の奥へと消えて行く

「はいよ、お客さん達。これ、
うちの自慢のエビ団子、食べて来な。
いすゞの事は、かみさんに任しとけばいいさ。
うちのかみさんは、口は悪いが
いすゞが可愛くて可愛くて仕方ねぇのさ」

「それは、俺も感じました。
いすゞさんが傷つかない様に…、
自分が悪者になる
つもりだったんだろうなぁって。
あの、頂いてもいいですか?俺
エビ団子って食べるの初めてです。
エビの凄い香ばしい匂いがしますね」


エビの色をしたほんのりピンクの団子は
エビの味がしっかりとして
甘い団子にはない別の美味しさがあった

後 エビ団子のお供にと
昆布茶も淹れてくれて

これがまた エビ団子とぴったりで
ちょっとした軽食の様に思えて来てしまった

「美味い!これは美味いな!
主人、このエビの団子を
30本程持ち帰りたいんだが?」

「持ち帰りかい?ちょっと待ってなせぇ、
今から団子を焼くからよ。
その間に、焼けてる他の団子食べて
待って貰えるかい?こんな事聞くのは
野暮ってもんだが…、
その持ち帰りの団子てぇのは。
お客さんの、いい人にかい?」

その主人の言葉に
杏寿郎が僅かに反応を見せて

「いや、その
…お恥ずかしながらに
そのいい人と
出掛ける前に喧嘩になってしまって。
だが、ここの団子は絶品だから、
あげはにも、
食べさせてやりたいと…思ったからで」

「ははは、
だったら、エビ団子もいいが
他の甘い団子もサービスしとくぜ?
お客さん。きっと、
甘いもん食べたら、
女の機嫌も直るってもんだからな。
昔から、相場が決まってらァ」



団子を沢山ご馳走になってしまって
持ち帰り用の団子を用意して貰って

これはお礼とお詫びだからと
支払いを拒否するご主人に

煉獄さんが強制的に支払いをして
お金を力技で握らせて

多すぎると言う主人に

釣りは要らないとそう短く告げると


そのまま店を後にした


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