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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第47章 嵐、束の間の静けさのち嵐 前編



ガシッと春日が
あげはの両手を握りしめながら
その勢いで力強く
言い切られてしまって

あげははその勢いに押し負けて
はいと首を縦に振ってしまった


「ああ。えっと、
話は変わるのですが。
ついでにもうひとつ、
明日の為にお台所をお借りしたいのと。
春日さんは、
ご存じかと思ってお尋ねするのですが」

「はい、
何でありましょうか?あげは様」


「春日さんは、工藤さんの
好物とかって、ご存じであられたりは?」

「工藤の好物にありますか?
確か、私の記憶によりますと
工藤の好物は
芋焼酎と里芋とイカの煮物ですが?
もしやですが…、お作りに?」

「今日のお夕飯は、
お台所お借りしたいです。
明日の手土産もそうなのですが。
その、杏寿郎とも…
今朝の事がありましたし、
…さつまいもご飯でも用意したいので。
今から、駅前のデパートまで
サツマイモを買いに走って来ますので!」

そのあげはの言葉に
春日は首を傾げた
最寄りの駅前にはデパートはないし

この時期にサツマイモを買えるのは
それこそ 東京駅の前のデパートだろう

「でしたら、春日はお米を用意して
台所を整えて置きますので、
お気を付けていってらっしゃいませ」

「っと、その私、
その振袖を陰干ししてまして。
あの、お手数を
お掛けしてしまうのですが…」

「お着物でしたら、春日にお任せを
干し終わりましたら畳んでおきますので」


「すいません、お任せしてしまって。
では、ちょっと行って来ますので」

一緒に羊羹を買って来ると
そう言い残して
あげはが炎屋敷を後にした


ーーー
ーー



それからしばらく走って

「竈門少年!」

「はい、どうされましたか?煉獄さん」


ふっと杏寿郎が
走っていた速度を緩めて来て


「うむ、あそこに団子屋があるな。
ちょっとここらで小休止しよう」

「あ、はい。休憩ですね。わかりました」

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