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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第46章 蝶の憂いと私刑執行?


スッと不死川の指がこちらへと伸びて来て

口を覆っていた
あげはの手の甲を撫でて来ると

つぅーっと自分の手の甲を滑って行く

不死川の指先の感覚に

無意識に

自分の意識が集中しているのが分かる


ふぅーーーっと深いため息を
不死川が付いて あげはの手の甲を

撫でていた指先を 離すと


それから詰めていた距離を離して


「覗いてんじゃねぇぞ、クソガキ。
お前には、まだ早えェぞ。竈門ォ」


そう不死川が
ある方向へ向けて殺気を飛ばすと
柱の陰から炭治郎が姿を見せて


「俺は、アンタの事を
柱とは認めてませんのでッ!
それに、あげはさんは、
煉獄さんの婚約者ですから!
アンタが何者かは、知らないが。
あげはさんから離れて下さいッ!」


不死川に対して敵意むき出しの様子で
炭治郎がそう言って
あの穏やかな炭治郎が珍しいと思ってたら

その理由を思い出して
あげはがハッとする

炭治郎が敵意剥き出しになっている

その理由を

思い出したからだ


「ねぇ、不死川君が、
禰豆子ちゃんの事
刺したって聞いたんだけど?
それ本当なのね?」

「あん?んな事、今関係あんのかァ?
鬼狩りが鬼を殺して何が悪いつぅーんだよ。
しょもうねェ事言いくさってぇ。
それでも、あげはァ。
お前、仮にも鬼殺隊の柱だったのかァ?
腑抜けた戯言を抜かすのは、大概にしろォ」


「そんな事はどうでもいいの!
誰が、腑抜けてるですって?
それは事実かって、私は聞いてるのよ?
答えなさい。風柱、不死川実弥」

そうあげはが低い威圧する様な口調で言って
その身体からは渦巻く様な殺気を感じて

威厳すらも感じるそのあげはのオーラは
間違いなく柱と呼ばれる人の物だと

炭治郎はそう感じていた


「何だ何だァ、あげは。
お前がアイツの妹刺したのが
気にいらねぇつぅなら。
乗ってやってもいいんだぜェ。来いよォ。
丁度、暇してた所だしよォ。
相手してやらァ」


「炭治郎君、
そこに稽古用の木刀あるでしょ?
こっちに持って来てくれる?」


「はい!只今ッ!!」


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