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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第46章 蝶の憂いと私刑執行?


ジッとその不死川の瞳が
自分に真っすぐに向けられてるのに気付いて

しばらく 無言のままで

お互いの顔を見つめ合ってしまっていて


「俺が、お前に…伝えてたなら…ってェ
柄でもねぇな、忘れろォ。
あげは、お前は今、幸せかァ?」

言いかけた言葉を不死川が飲み込んで
違う問いかけをして来たので

「不死川君…、
次第だったかもしれないけど。
正直わかんないかなぁって、
だって、不死川君とそうなってたら。
不死川君死んでるかも知れないでしょ?」

「お前っ、人が聞いてねぇ方を
答えてんじゃねぇよ!バカかよ、察しろォ。
でもって、勝手に人を殺すんじゃねェ。
ざけんなァ。んな事ぐれぇで
俺は死なねェ…しよォ。
でェ、お前の答えはどうなんだよ?」

そうあげはからの
予定外の回答に若干動揺を
隠せない様子で不死川が返して来て

ズイっと 身体一つ分の距離を
不死川が詰めて来る

「私が今、幸せかってやつの事?
いや、あの、不死川君?
近いっ…距離近いからッ」

返答を返している間にも
更に距離を詰められてしまっていて
こっちが慌てて身体を離すも
離した以上の距離を詰め寄って来られて


すぐ近くに不死川の顔があって
思わず身構えてしまって
慌てて自分の口を手で塞いでしまった



「誰がんな、馬鹿みてぇな事すっかよ。
俺もそこまで落ちぶれちゃねぇよ。
俺の知らねえ内に…、いい女に
なっちまってんじゃねェよ。バカたれが…」


いい女になったと…不死川の口から
そんな言葉が出るのは予想外で


「…あげは…、聞こえてんのかァ?」


あげはの顔を見つめる
その不死川の目を見ていると
ざわざわと胸が騒いで落ち着かなくて

「き、聞こえてる…けどッ…」

自分の口を覆っていた手の中に
少しの隙間を作って
あげはが言葉を発した

「あげは、んな事しねェから
その手、降ろせェ…。聞こえねぇのかァ?」

自分の口を塞いだままで
首をあげはが左右に振った

言葉の真意が分からないけど
手を降ろしたらダメだって事は分かる


そんな事はしないって…言ってるけど


ダメだって…




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