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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第45章 蝶の跡は月夜に舞う


「蝶は、芋虫から蛹、
そして蝶になる様に
女性の美しく健やかな成長を願う象徴。
それに蝶々は2匹で寄り添って
飛ぶ姿を多く見かける様に、
夫婦円満の象徴でもあるし。
不老不死の象徴でもあるし、昔から
家紋としても武家に愛されていた柄だし。
その空高く、舞う姿から
成功の象徴でもあるから」

あげはがその振袖の中の柄の
1匹の蝶を指先で撫でる

「ぴったりだわ」

そう蜜璃が漏らすようにして言って来て

「へ?」

「ぴったりだって言ったのよ、
あげはちゃんが煉獄さんの
お嫁さんになったら。
今もあげはちゃんは、
可愛くて綺麗だけど。
煉獄さんに沢山愛されて、
今よりももっともっと綺麗になるわ。
それに、夫婦仲だっていつまでも円満よ?
いつまでも、末永く煉獄さんと
幸せになって欲しいもの、
だったら長生きだってしなくちゃ。ね?
ピッタリの振袖じゃない、素敵ッ」

そう言って蜜璃があげはに向かって
ウインクをする

「この振袖を着た…、
あげはちゃんに
きっと、煉獄さんもメロメロに
なっちゃうんじゃないかしら?」

「そ、そう…かな?」

「そうよ!そうに決まってるわ」


「でも、それはまぁいいとして、
…ありがとう…ね?蜜璃ちゃん」


嬉しいとそう思ってしまった

杏寿郎と迎える 結納の日の一枚に

蜜璃がこの振袖が
ピッタリだと言ってくれた事が

私が浮かない顔をしているのが
気になったのか蜜璃がこっちを
じーっと見つめて来て

「もしかして、
マリッジブルーってやつかしら?
昨日も、様子がいつもと違う感じだったし、
まぁ大事な戦いも控えてるし、
落ち着かないのは仕方ないわ。
でも私も、炭治郎君達も、
それにしのぶちゃんも、他のみんなも。
みんな、あげはちゃんと煉獄さんの味方よ?
だから、どぉーんと、
大船に乗った気持ちになって?ね?」



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