第1章 夢と憧れ
「宇宙が、お届け人を目指して頑張ってるのは、その人がきっかけなんだよね。」
「うん、そうだよ!もぅ、すんごく素敵な人で、私にとっては憧れの人なんだ…///」
私はキラキラと、ときめく。
「でも、その人のこと…何も知らないでしょ?
ましてや名前なんて…。」
「ま、まぁね…。」
柚葉のいう通り、助けてもらった人の名前は知らない。
ただ覚えているのは、白いほうきに乗っていたってことだけ。
「でも、素敵だよね~。お姫さまを助けてくれる、白馬の王子様みたいで。」
「でしょ、でしょ?!やっぱり、柚葉はわかってる~!」
「でも、あんたもっと女の子らしくしなきゃ…。ダメじゃない?」
「うっ…、そうだよね…。」
「長かった髪も切っちゃうし…。」