第6章 甘い罠◎
『もっと…突いて……ください』
"悔しい悔しい悔しい"
色んな感情が私の中で渦になっていた。
初めては大好きな人に捧げるとそう決めていた。
いや、それが当たり前だと思っていた。
"デートすらした事ないのに…"
ーパンパンパンー
男が腰を打ち付けてくるスピードが速くなった。
『あっ、俺もう我慢出来ない!ごめん!前言撤回ね!
中でイッちゃうね!
・・くっ…イクッ!!!』
『やめて!!!抜いて!!!』
男は私の奥へ全ての欲望を解き放った。
解き放った後も、より奥へと言わんばかりに何度も腰を打ち付けていた。
『あ〜、泉智最高だよ…』
そう言って私の秘部から欲望の塊を引き抜く。
中から溢れ出る液体…
『ねえ、出しちゃダメだよ?
蓋、しとこっか?』
そう言って、再び欲望の塊を挿し込む。
『やめ…て…くださ…い…』
『じゃっ、第2ラウンドね?』
どれぐらい続いたのだろう、その後も男は何度か私の中で果てた。
『こうすれば犯した風になるでしょ?』
笑いながら私の顔と胸にも射精していたっけ・・・
手足は未だに動かない。
でも、意識はいつもよりハッキリしていて、この陵辱の全てを鮮明に覚えている。
私は屍のようにただ木々が多い茂る空を見ていた。
『またたーくさん可愛がってあげるからね!』
男はそんな事を言ってどこかへ去って行った。
可愛がる?何度も殴り付け、強姦したくせに?馬鹿馬鹿しい。
『私…穢れちゃった…』
涙が頬を伝う。
『疲れ…た…』
言い終わる前に、私は意識を手放した。