第6章 甘い罠◎
『いっ嫌だ!!!
他のことなら…何でも…する。だからそれだけは…やめてください…』
私は泣きながらその男に懇願する。
"何度殴ってくれたっていい…だから…"
木にもたれかかる私の顔を両手で優しく包み、親指で涙を拭いながら男が言う。
『どうしてそんなに泣くの?可哀想・・・
俺がそんな手荒な真似をすると思う?』
"良かった…やっと解放される…"
『なーんてね?』
男は自身の欲望の塊を私の秘部に充てがい、中へ挿れようとする。
『イタイッ…!!』
『ねえ泉智、力抜いてよ…
入らないじゃん〜』
『やだ…おねが…い…やめ…て…』
男が力任せに欲望の塊を私の秘部にねじ込んでいる感触が分かる…
気持ち悪い…
ぬぷっ…
『入ったぁ…』
ぐちゅっぐちゅぐちゅ…
『んっ…あぁ…んん』
気持ち悪い…気持ち悪いのに声が出てしまう…
『ねえ泉智、その顔すごくそそられるよ…
俺のここ、離したくないんだね。
すごく締め付けてくるよ…』
男の顔は快楽で歪んでいる。
『お前強くなったな』
そう言って私の頭を撫でてくれた恵君を思い出す。
恵君に会いたい…
彼の温もりを感じたい・・・
私は残っている力を全て振り絞り、背中に隠していた呪具を男に向ける。
『私から…離れて…!』
『あ〜ああ、良いところだったのに。
泉智のそこも悲しんでるよ?もっと咥えていたい〜って。
その威勢だけは評価してあげるね。』
男は舌なめずりをする。
ードスンッー
鈍い音と共に、お腹に強烈な痛みが走る。
『手荒な真似したくないって言ってるのに。
俺が満足するまでおとなしくしてて?』
ズブズブ…
再び私の中に入ってくる。
『いっ…いやぁ……』
涙が止まらない。
『泉智締め付け過ぎ…
腰止まらないよ…』
パンッパンッパンッ
肌と肌がぶつかり合う音が辺りに響く。
男の腰はスピードを増し、欲望の塊も私の中で膨らみを止めなかった。
『あ〜俺そろそろイきそうだぁ』
『…中にだけは…出さないでください…
お願い…します…』
私は何を言っているのだろう。
男と繋がってしまっているという事実を認めているような発言…
悔しい…
『じゃあさ、もっと突いてくださいって言える?』