第2章 運命
ガチャッ
『ただいまぁ〜』
小声で自分の帰宅を知らせる。
『お邪魔します』
『おっジャマしま〜すっ』
親に何か言われる前に、2階の自室まで走って駆け上がる。
・・・って何も言われるわけないか。
私は自分の部屋に入り、荷物を置いてベッドに腰掛ける。
廊下にいる2人はなかなか部屋に入って来ない。
"なんだよこの呪力…
まるで俺らの侵入を拒んでるみたいだ・・・!!"
部屋に入ろうとする伏黒君が苦悩の表情を見せた。
『なっかなか強力だねぇ〜』
"これは結界か?あからさまに部屋への侵入を拒んでいる…
誰かが呪術を使い、泉智ちゃんを守っているのか?"
『さっ、恵。一緒に中に入るよ』
『はい、五条先生』
2人は同時に部屋への入室に成功した。
"こんな普通の部屋に入るだけなのに、あれだけ苦労するの?
ますます私って何者なの・・・?"